2010年07月23日
懐中電灯のLEDを最新型に交換してみた
最近のLEDはどんどん進化して、効率が良くなっています。
例えば、2007年に買った手元にある1W(ワット)のLEDのデータを見ると、白色タイプで約40ルーメン弱(品番「LXHL-DW01」)。
で、つい最近買った高効率パワーLED、「NCSW119T」のデータは120~130ルーメン。
たった3年で3倍くらいに明るくなっている事が分かります。
今回は、2年前から使っている懐中電灯(以下、LEDライト)のLEDを、交換してみました。
ライトは良く使う物なので、同じ消費電流で(電池の持ち時間も)明るくなったら、嬉しい話ですね。
まずは、LEDライトをバラしていきます。
中身のパーツは、インバーターで昇圧して点灯させるシンプルな構成。
ちなみに、白色LEDは、だいたい3.6ボルトでドライブさせるので、乾電池2本の場合は電圧を上げてやる必要があります。(赤や黄は1.8V)
そのための昇圧回路はモジュール化され、市販もされています。
(パワーLEDとモジュールがあれば、普通のマグライトを最新のLED式に改造するのも可能ですね。)
LEDの交換、加工
さて、分解したLEDライトのパーツから、ハンダを溶かして古いLEDを取り外してみます。
裏を見ると品番はLuxeonの「LXHL MWEC」。ネットで調べてみると45ルーメンタイプのようです。
次に、サイズを測ってみます。
取り出したLEDは、筐体に収まるよう、外周を切り取られて少し小さなサイズになっていました。
新しいLEDも、同じように削って行きましょう。
後から気が付いたのですが、LED放熱板の表面にコーティングしてある絶縁体は、とても脆いようです。(グラインダーでも、パリパリと一部が欠けてしまいました。)
ニッパやBCWカッターを使うと、ベースのアルミが歪んで、剥離してしまう恐れがあります。
ここはヤスリを使用した方が安心。
いつもの膝乗せグラインダーを使いましたが、アルミは熱を伝えやすく、すぐ指をヤケドしそうになります(ステンレスだったら、しばらく大丈夫)。
お皿に水を張って、冷やしながら(LEDを塗らさないよう)カットしましたが、だったら手持ちヤスリで削った方が良かったような…(笑)。
▲ベースの厚みは両方とも1.5mmですが、エミッターの高さは、全然違います。
▲左:BCWカッターでアルミ板をカットして行きます。 / 右:治具に固定してLEDをハンダ付け。
較べてみると、新旧のLEDのコア(エミッター)の高さは、全然違うようです。
なので、焦点を合わせるために、アルミ板もいくつかカットしておきます。
手早くLEDの配線をハンダ付けしたら、後は元通り組み立てて完成。
新旧の比較データ
▲左:厚みを変えたスペーサーを入れ、高さを調整します。 / 右:部屋の灯りを消して、LEDの照度を測定。
まずは焦点があっているかの確認。
何回かスペーサーの厚みを変え、ノーマルに近い配光にしていきます。
だいたいの調整を済ませた後、テスターの照度を見ると「1228ルクス」(LEDライトから1mの距離)。
で、最初の数値が「488ルクス」。
交換後が120~130ルーメン/ノーマルが45ルーメン。というデータの通り、だいたい2倍強の明るさと言ったところ。
このLEDは700mAまで電流を流せるようなので、インバーターを交換して調整すれば、もう少し明るくできる可能性もあります。(もっとも、電池の持ちとは引き替えとなりますが…。)
というわけで、ほんの1時間ほどの作業で、愛用のLEDライトの明るさが2倍にアップ。(パーツ代、約1,000円)
改造マニアなら判ると思いますが、弊害無しで単純に2倍の性能って、かなりスゴイことなんです。
時代のおかげですねー!
そして、さらに数年後には、もっと安くて高性能のLEDが開発されて行くのだろうと考えると、光り物大好きの僕としては、ワクワクして来ちゃうんです。
追記:
どーでもいい話ですが、僕が旅に出る前は赤・黄・緑・青のLEDしかありませんでした。
LEDは赤と黄、緑だけの時代が、10年くらいあったんです…。
で、5年に及ぶ長い旅から帰ると、白いLEDが普通に売ってて、本当にたまげました。(という僕は光り物オタク)
その他、ワープロ専用機は無くなっているし、印刷はDTPになっているし、「現代」に適応するのに何ヶ月か必要でした(笑)。
まさに、浦島状態!
Posted by IGU at 23:59│Comments(0)
│工作、いろいろ
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