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2022年10月10日

アルコール・ミョウバン制汗剤の作り方!

アルコール・ミョウバン制汗剤の作り方!
今回は自作のアルコール・ミョウバン制汗剤の作り方です。


僕は沖縄の屋外での作業も多く、夏場は大量の汗をかきます。
もちろん匂いには気をつけて制汗剤を使ってましたが、この夏は、ある時期から脇が痛くなってきました。

ロールオンで塗るときに凍みるので、制汗剤が原因なのかなと、ふと鏡で見ると脇の裏がカブれて腫れてます。
(一番下に画像あり)

ネットで調べると制汗剤でカブれる人は多いようで、特にAg入りのがヤバいみたい。


デオナチュレ対策を調べるとミョウバンが安全そうです。

ふと洗面所を探すと、デオナチュレが出てきました。
塗った感じが頼り無く、なんとなく敬遠してましたが実は優れものだったようです。

ただ、どうにも使いにくい。

水を付けてから固形のミョウバンを擦り付けるか、白い大きなクレヨンのようなのを塗るか‥。
そこでふと、ミョウバン水をロールオンタイプの容器に入れてみました。


ミョウバン水inロールオン容器


ミョウバン水ロールオン容器に入れる

原理的にはデオナチュレと同じで、塗り方を手軽にした感じ。

さっと蓋を開けてすぐ塗れて、使い終わったら仕舞えて便利です。
ミョウバン水の濃度は、水500ccに焼ミョウバン1.5gを混ぜたものです。

( 分量については前の記事の どの程度のミョウバン濃度が良いのか? を参照 )


ただ、暑いときや作業服では気になりませんが、塗ったあと脇が塗れてるのはちょっと不快です。


ミョウバンをアルコールに溶かす?


そこで、市販の消毒用アルコールにミョウバンを溶かす事を思いつきました。
これならすぐに乾いて快適そうです。

しかも細菌などを消毒するアルコールに、細菌の繁殖を抑えるミョウバンを混ぜたものを塗ることでダブルの効果も期待できるのでは!?

一般的にミョウバンはアルコールに溶けないとされ、ネットを検索してもミョウバンとアルコールに関する記事はほぼ見当たりません。(2022年現在)

安全性についても同様で情報が無いのですが、人体に使っても大丈夫な消毒用アルコールに、食品添加物のミョウバンを混ぜただけなので、危険性は低いと判断します。

※否定できる方はコメント欄に情報をお願いします。(明確なソースが無い場合は承認しません)

なお、消毒用アルコールには少量のミョウバンを溶かすことができます。

詳しくは前の記事 → ミョウバンをアルコールに溶かす実験


ミョウバン・アルコール水の作り方


ミョウバン・アルコール水を作る

ミョウバンはアルコールに溶けにくく、消毒用アルコールにただミョウバンを入れても溶けるのに一週間程度かかります。

そこで10分程度の短時間で、簡単にミョウバン・アルコール水を作る方法を書いておきます。


■ミョウバン・アルコール水、500ccのレシピ

材料
ミョウバン:1.5g
水:10g
60°以上の消毒用アルコール:420g
無水エタノール:20g

手順
1,ごく少量の水にミョウバンを溶かす
  10ccの水にミョウバン1.5gを入れ、電子レンジで10秒チン。(溶けるまで)

2,消毒用アルコールを投入
  ミョウバン水の入ったペットボトルに消毒用アルコールを9分ほどまで入れ、すぐに振って撹拌します。

3,無水エタノールを投入
  無水エタノール20gを追加して撹拌します。

以上の方法で、1000:3の濃度のミョウバン・アルコールを作れます。(気温によってミョウバンが析出するので,実質1000:2.5~程度)

※消毒用アルコールは水より軽く、重量100gで110ccほどの容積が有ります。
※消毒用アルコールの濃度を下げないために無水エタノールを追加しています。 実際は420g:10gでアルコール濃度の低下は1%程度。度数の高い消毒用アルコールを選べば3は省略可能です。


消毒用アルコール使用した65°の消毒用アルコール

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ミョウバン+消毒用アルコールinロールオン容器


ミョウバン水を入れたロールオン容器この夏は上記のミョウバン・アルコール水を、ロールオン容器に入れて愛用してました。

風呂上がりや朝に塗って、さらに休憩時間に車の中でロールオンすると、1日無臭で快適に過ごせます。

最初に市販の制汗剤でかぶれたと書きましたが、この自作の制汗剤を使っていたら、脇の腫れはカサブタになって剥がれ、一週間ほどで元通りの肌に戻りました。

最初の数日は塗る時に一瞬痛かったですが、制汗剤のジクジクする痛みが続くのに比べると一瞬なので全然ましです。


ミョウバン・アルコールのスプレー


ミョウバン アルコール スプレー屋外で汗を拭くとき、アルコール入りのウェットティッシュを使うと爽快です。
僕は手の消毒用に車に置いてるアルコールスプレーをウェットティッシュに吹付け、アルコール・マシマシで身体を拭いてましたが、このスプレーもミョウバン・アルコール水65%に変えました。

身体にスプレーしてから、タオルやキッチンペーパーで汗を拭き取ってもサッパリしますね。


発展型


ミョウバン・アルコール水のロールオン方式は、僕はとても気に入りました。

なのでついでに発展型を考えてみました。


ミョウバン水にタルクを混入

一つめはベビーパウダーの混入です。

ステンレス球ロールオン容器の容量は60ccほど。その半量程度に小さじ一杯のベビーパウダーを投入して、撹拌用にステンレス球を数個入れてみます。

試してみると、塗って数分後には脇がサラサラになって、とても快適。

ただベビーパウダー独特の匂いが身体に付くので、好き嫌いは分かれそうです。

(ステンレス球、近くのホームセンターで5mm20個で240円程度 Amazonリンク )


2つめの実験は香り付け。

アロマと香水家にあった男性用の香水をロールオン容器内に3回ほどスプレーすると、塗った後にかすかに良い香りが残ります。

アロマオイルも試してみたい所ですが、おっさんが纏う香りとして疑問に思ったので(w)自重しました。

街を歩くと、ものすごい匂いの強い何かを付けてる人がいることから、どうも香水系は自分では適量が判りにくそうだからです。普段使いの制汗剤なら、香水は要らないかな。


3つめはベビーパウダーをタルクに置き換え。

タルクベビーパウダーの成分はタルク。「滑石」と呼ばれる鉱石をパウダー状にしたもので、化粧品などにも使われます。

タルクはホームセンターで入手可能。塗料コーナーのFRP用品の中に工業用のタルクが1kg500円程度で並んでます。(これは樹脂パテを作る時に使います)
もちろん化粧品用途とは安全面のグレードが違いますが、基本的には同じタルクで、ベビーパウダーと違ってこちらは無臭です。

タルクを使うと、完全無香料の制汗剤が作れます。もしアルコールが変質しても異臭で気が付きやすいので、僕はタルクに切り替えました。

食添のタルクも有ります Amazonリンク


低刺激のミョウバン・アルコールについて


ミョウバン水と消毒用アルコールを半々で割るという考え方も有ります。

前の記事の実験5から、こちらも簡単に作ることができて、アルコール度数が低い分、低刺激ですし、ミョウバンの濃度を1000:3以上に高めることも可能です。


注意事項、その他


アルコール・ミョウバン制汗剤の作り方!今回の自作ロールオン制汗剤は高濃度のアルコールを使ってますが、雑菌の多い身体に直接塗るので、容器内に菌が入って変質する可能性が有ります。

そのため、詰め替え時は毎回容器を洗い、数日で使い切るよう量を1/3~半分程度に抑えた方が無難です。




アルコール・ミョウバン制汗剤の作り方!ロールオン容器は黒だとタルクの白い汚れが目立つので、グレーの容器がお勧め。
同じ理由で黒っぽい服は避けましょう。


ジェルタイプの消毒用アルコール容器から垂れないように、アルコールの粘度を上げようとジェルを混ぜてみましたが、ミョウバンと相性が悪いようで、濁りが取れなかったりミョウバンが析出してしまいました。

ジェル添加はNGです。


制汗剤でかぶれた脇制汗剤で腫れたオッサンの脇です。閲覧注意!

現在はきれいに治ってます。

この記事自体が業界にケンカ売ってるようなものなので、トラブルの原因となった商品名は伏せておきますね。 











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