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2013年08月17日

レシプロ電動ノコギリを、買っちゃった!



作ることが大好きな僕は、趣味の領域を超えちゃって、時々、建築現場で大工仕事もしています。

建築会社に所属しているワケではないので、いわゆる一人親方。
主に、ちょっとした範囲の作業を受けています。

ところで、最近の大工さん達は電化が進んで、釘打ちや木材のカットなど、多くの仕事を電動工具でこなします。

現場で聞こえる音は、昔ながらの「トントン・カンカン」ではなく、最近は、ほとんど電動工具の音。

コンプレッサーの「ババババッ!」って音や、「パシュッ」という釘打ちの音。電鋸の「バリバリ」いう音、etc。

と、そういう各種電動工具の中で、最近気になったのが、レシプロ(往復式)の電動ノコギリ。
壁の中の柱を切ったり、廃材を切り分けたり、何だか便利そう!


ネットで調べて、安いヤツを取り寄せてみました。
⇒ SHINKO(新興製作所) 電気のこぎり ARS-180


で、さっそく、実戦デビュー!


▲左:刃を入れると、軽い力で切り進めます。 / 右:こういう細工も、簡単!

音はうるさいですが、軽い力で扱えます。
切り進む角度だけに集中できるので、精度もまあまあ。 

感覚的には、よく手入れしたノコギリと同等か、やや早い程度のスピードで、ブレなく刃が進む感じ。けっこう、いい使い勝手です。



注意点は、サクサク刃が進むので、切り込み過ぎないようにスピードを抑えるあたりかな。
あと、対象をシッカリ固定して置かないと、材料も振動しまくって、切れない場合がある点。


ストロークが短く、往復運動なのでキックバックも少なく、比較的、安全な工具のようです。
この前の怪我も、この電動ノコを使えば、しなくて済んだかも‥。

木工の工作をする人、レシプロ電動ノコ、けっこうお勧めですよ!

← 加工したのは、写真の天井棧(テンジョウサン)。 ここに天井材を下から貼っていきます。


注:今回の電鋸の消費電力は280W。 一般的な丸鋸だと600W~ なので、それなりの体感パワーです。




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2012年05月02日

電動工具(研磨機)のメンテナンス。



ちょっとマニアックな話。

僕が愛用している石材用研磨機(ハンドポリッシャー)から、最近、異音がするようになりました。
全体的に音が大きくなり、時々ガシュッ! キンッ!!  っと、砕けそうな音さえします。

ヤバイ‥。


注:僕は補修屋と、WEB屋を、掛け持ちしています。)

とりあえずは、工具を分解です。
‥普段、バラして壊しちゃう事も多いので(笑)、分解はなるべく自重してますが、今回は別。

開けると、男心をくすぐる、頑丈そうなギヤ達の登場です。


▲左:回転が低いところは、グリスが詰まっています。 / 右:モーターシャフトのギヤ。グリスが切れてました。

原因は、開けて見たら、すぐに判りました。

モーター出力軸のギヤの油膜が切れて、鉄が削れています。
普通はグリスにまみれているハズが、黒い粉が出て来る状態‥。


▲左:グリスアップ。 / 右:ついでに、接触の悪かった配線を、ハンダ付けで修理。

きっと、このモーター軸の部分は回転が早いので、グリスが切れてしまったのでしょう。
それによって、ギヤの間に微小なスキマが出来、バックラッシュ(回転ムラで金属がぶつかること)が発生したのかと‥。

‥グリスの役割って、大きいですね。
とりあえず、他のギヤからグリスをすくい取り、シャフトに盛りつけておきます。
回転具合を確かめ、元通りに再組立てて、メンテナンスの完了です。


サンワの研磨機「キララ」。 7万ほどします。 個人で持っている職人は、少ないんじゃないかな。



さっそく実戦で使ってみると、音の静かな事!! に、ビックリです。

工具の整備ってのも、時々は必要なのだなぁ。
と、強く思った次第です‥。


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2012年03月05日

ほこ×たて【矛盾】 で、石の補修をやってましたねー!

僕のお仕事の副業は、補修屋さん。

メインだったホームページ制作のお仕事と、最近では収入的に逆転しつつあります。

まったく違う職種だけど、必要なスキルや学習量の点では、同等以上の難しさ!(机でスクリプト書いてるほうが楽かも)。

それにしても、どちらも3K的なお仕事だったりして‥(笑)。

別サイト → なおす人日記補修屋.COM) / WEB沖縄 in TI-DA

まぁ、今の自分の年齢を考えると、最新の技術を追うIT関連よりも、経験や知識が風化せず蓄積できる職人の道の方が、極め甲斐があるのかなぁ‥。 という、個人的な人生論(爆)は置いといて、昨日のテレビ番組 「 ほこ×たて【矛盾】 」 、なかなか面白かったです。 


内容を簡単に言うと‥。

「どんな石材でも絶対に直す職人」VS「槙原寛己の絶対に直せないトロフィー」のほこ×たて対決。
元巨人軍の槙原寛己の、傷やヒビ割れが入ってしまった日米野球MVPのトロフィーを石材職人に直してもらう、というもの。

まさに、僕の副業の補修の仕事と、同じ職種です。
こういう地味な技術が、世間に紹介されるのは、いい事ですねー。

人造大理石は構造上、全体が均一(混ぜ物はあります)のため、完全に色を合わせないと一目で違いが分かってしまう素材なので、やっかいではあります。 他に、表面のツヤや、色の深度(透明度)なども、大切‥。

でも、経験のある職人が時間をかけて調色すれば、ほぼ元通りに修復可能です。
 → 人造大理石、巨大カウンターの補修!

それにしても、修理代が26万円かぁ。(‥僕の10倍以上)
早く、その域に達したいものです。

頑張るぞー!!


というわけで、職人の修行なかば(5年目)の、今日の僕の作業写真を貼っておきます。
(応援 & お仕事募集中です!)


▲左:補修前 / 右:補修後

1人×2日 で、延べ3メートルの割れ(段差あり、7カ所ほど)の補修。 石種は、天然の御影石です。

とある高級ホテルの改築で、以前と同じ石が入手できないため、あえて割れた石で施工し、僕が補修しました。 (同じ石材でも、出荷時期や産地により、柄はぜんぜん別物となってしまいます)

今回はレストラン奥の、照明の暗い場所だったので、それほど精度の求められない補修でしたが、‥手を抜くことは(仕上がりの点から)難しいんですよー。 
だいぶコツは解って来ましたが、御影石はひたすら手間がかかります。



Posted by IGU at 20:35Comments(4)工事現場 関連
 



2012年01月28日

1~2分で硬化! 固定に最適な「止水セメント」



石屋さんに、DIYにいい製品を教えてもらいました。
石の固定に使う、超速乾「止水セメント」です。



建築関連では、何かを取り付け・固定する際、セメントがよく使われます。
ただ、通常のセメントは、硬化に(強度が出るまで)とても時間がかかるのがネック。

例えば、コンクリートで家を建てる場合。
二階の床(一階の屋根)を作る際、コンクリートを流しこんでから型枠のサポートを外すまでの期間は、28日(または計算により強度が達成できる期間。はり下の場合)と決められています。


▲施工後すぐ。 もう、石が固定されています。
通常の工作では、そこまで待てませんよねー。

で、今すぐ何かを固定したい! っていう場合に便利なのが、止水セメント。 水で練って、施工すれば、一分後には固まってます。

これ、スゴイ!


今回は現場で、上がり框(かまち)の御影石を取り付ける風景を見ていたのですが、ちゃちゃっとセメントを練ってスキマにヘラで押し込んだら、もうくっついてます。
→ 別ブログ:体育館、上がり框(かまち)の補修

(先に、コンクリートボンドで位置を決め、その固定にセメントを使っています)

ちなみに、職人が持っていた容器内のセメントも、同時にカチカチ(笑)!

固まったセメントは、数時間以内ならカッター等で削れますが、3日も経てば、機械でないと加工できません。
夏は固まるのが早すぎるので、通常のセメントと半々くらいで混ぜて使い、硬化時間を遅らせるとか‥。


少し分けてもらったので、今度、工作に使ってみよっと!!


止水セメント マーブルロック




Posted by IGU at 21:03Comments(0)工事現場 関連
 



2011年08月04日

欲しいかも! HVLPガンとは? (大量・低圧空気のエアガン)

今回は、塗装関連の、かなりマニアックなお話。

天井塗装の作業がなかなかうまく行かず、東京から助っ人が来ました。

アルミサッシ等、建具専門の補修屋さんです。
こういう職業って、一般には想像しにくいけど、けっこう需要が有るようです。

建物のドアや窓は、建築中に大勢の職人が道具を持ったまま開け閉めするので、キズ付きやすい箇所のナンバー1‥。
また、個人宅の玄関ドアなどは、建物の顔なだけに、古くなると建物全体がみすぼらしく見えますが、塗り替えるとイメージが激変します。 ‥そういった需要も、多いみたい。


というわけで、塗装の欠けや剥がれ、金属の擦り傷や凹み・歪みを直す、専門の職人さんがいるんですねー。
今回は、とある会社の、代表の方が来ました。


HVLPガンとは?


で、その職人さんの持っていたのが、HVLPガン。

HVLPとは、ハイボリューム・ロープレッシャーの略。大量の空気で塗料を包むように吹く、特殊なエアガンです。

写真のガンは、seiwaの製品。




特徴は、塗料飛散が少なく(対象への付着率が高い!)、コンプレッサー(正確には、タービン)が小型軽量で音が静かな事が挙げられます。

飛び散りの少ないHVLPガンは、溶剤(シンナー)による空気汚染も少ないため、環境基準の厳しい欧米で、好んで使われているようです。


ちなみに、通常のエアガンで塗装する際は、大型のコンプレッサーの準備が必要。

← 写真左:通常のコンプレッサー / 右:HVLP用タービン


コンプレッサーは、バリバリと騒音もすごいですし、吹きつけの際には、大量の塗料ダストも出ます。(対象に付着しなかった塗料は、ホコリのように空気中に拡散し、周辺のあらゆるモノにこびり付きます)

その点、HVLPガンは、低騒音で家庭用電源で使える超小型のコンプレッサー(タービン)でOK!
塗料の飛び散りが少ないので、周囲を汚す心配も低いほか、音が静かで、なにより持ち運びが簡単です。(今回の職人さんは、リュック一個で来てました)

まさに、屋内向けのエアガンなんです。



▲左:通常のガン(デビルビス) / 右:HVLPガン(seiwa)

特性として、塗装表面が梨地(ザラザラ状態)になりやすいとも言われますが、ある程度は吹き方等で克服できるようです。 (今回はメタリック塗料を、ツヤを消して吹いてもらいました)


というわけで、間近で見た、その道のプロのテクニック!


あぁ、HVLPガン。 欲しいかも‥。

またしばらく、ヤフオクをチェックする日が、続きそうです(笑)。


▲これだけで、塗装ができるんですよ! 道具のシンプルさに、感激!!




Posted by IGU at 21:22Comments(0)工事現場 関連
 



2011年07月31日

研磨機(石材専用工具)を買っちゃった!

最近、補修屋のお仕事が忙しく、現場に出る日が多くなっています。
→ なおす人(なおすんちゅ)日記


そんな中、ふとネットオークションで見かけた電動工具を、衝動買い!

各種石材を磨くための専用工具。
通称「研磨機」です。

写真:上は親方の研磨機(回転調整式)。下が今回入手した研磨機


形はベビーサンダーに似てますが、低回転(3000rpm以下)で高トルク。 また、研磨面から水が出る機能が違います。

これにダイヤパッド(工業用ダイヤを散りばめた砥石)を取り付け、水を流しながら磨くと、大理石や御影石を鏡のようにピカピカ・つるつるに仕上げられるという、特殊工具。


通常、研磨機は7万円程度します。
消耗品のダイヤパッドも、だいたい一枚3,000円程度‥。 (マイナーな工具類は、高いですねー)

それが、オークションだと、格安で出てました。

数えると、ダイヤパッドが約50枚。 他に、固形タイプの砥石(ツインカー)8枚。 各種アタッチメント、手磨き用ダイヤなどもついて、5万円ちょっと‥。(ちなみに、新品だと合計20万以上~ 笑)

これって多分、僕と同等クラス以上の職人の、放出品です。
早速、工具箱を用意して、使いやすく整理しておきました。



▲左:1ミリのアルミ板で仕切りを作り、リベットで固定します。 / 右:ちょうどいい具合に、全部が収まりました。

‥これまで、工具はいつも、親方のを借りて使ってました。
でも、他で使われてる場合もあるし、整備などの点からも、徐々に自前の工具を増やして行こうと考えているんですよ。



いや~! それにしても、オークション。 最高ですねー!!      





ついでに、回転調整式(2800~11,000rpm)のベビーサンダーも、オークションで入手。
このくらい調整が効くサンダーだと、切断から研磨まで、いろいろ使えそうです。

ホント、新しい工具って、ワクワクしちゃいます!


Posted by IGU at 19:59Comments(5)工事現場 関連
 



2011年07月19日

職人向け、建設機械のレンタルショップ。糸満工機さん!

普通の人は、ほとんど縁がないと思うけど、いろいろな工具や機械をレンタルしてくれるお店があります。 (僕も時々しか行きません)

今回は急遽、電源が無い場所で塗装する必要があり、エンジンコンプレッサーをレンタルしてみました。



こういうお店、DIYが好きな人だと、興味深いんじゃないかな。
とにかく店の中が、機械で一杯です。

工事現場で見るような、地面を叩いて固める機械(ランマー)や溶接機、サンダーやら電動ノコ、電源の延長ケーブル。
さらには塗装用のガン各種やエアホースもあります。

← 写真、クレーンで、軽トラに積みこんでもらいます。


プロの職人向けのお店なので、ほんと、様々な機械があり、ちょっと感動。

いずれ自分で家を建てる計画があるので、内心ワクワクしてしまいました。
「レンタルすれば、これらの機械すべてが、僕の手の延長になるんだ!」



▲左:借りたエンジンコンプレッサー / 中:塗装風景(知り合いの職人さん) / 右:返却時は、僕の車に積みました。ミニバンでも入るサイズです。

レンタルしたエンジンコンプレッサーは、普段使っている縦置き3馬力タイプと同じくらいのパワー。
圧力が高まると、自動でアイドリングになり、エアを使うとコンプレッサーが回り始めます。

燃料はレギュラーガソリン。タンクは2リットル強程度。
満タンから、普通にチョコチョコ使って、4時ころにガソリンを追加したので、燃費はそれほど悪くなさそうです。

コンプレッサーは3日間使用(一日3000円の見積)。
他にエアガンやガソリンタンク、ホース等を2日間借りて、お会計は、「1万円でいいよ!」。

親方から聞いてましたが、けっこう良心的な気がします。
最低限、作業服を着ていかないと、相手にされないような気もしますが、どうしても必要な工具がある時、相談してみてもいいかもです。

工具を使いこなせるのが前提だけど、こういうお店を知っていると、工作の幅が広がりますね。






Posted by IGU at 20:05Comments(0)工事現場 関連