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2014年03月21日

自宅でドライクリーニングする方法! (職人用)

今回は、通常のドライクリーニングとは、違う溶剤・方法を使っています。
一般家庭向けではなく、工作マニアや職人向けのお話し。

危険性も有るので、参考程度に読んで下さいね。




自宅でドライクリーニングする方法! (職人用)キッカケは、作業着にペンキを付けてしまった事。

片付け中、ペンキの廃液(筆や用具を洗った液)を、うっかり自分に掛けてしまいました。

あ~ぁ‥。 もう着れないや!

まるで子供のように、たくさんのシミの付いたシャツが、悲しいです。


でも、ふと思いました。
この程度だったら、溶剤で洗えば、取れるんじゃない?


◆溶剤の選択
溶剤というと、シンナーやペイントうすめ液を思い浮かべる人が多いと思います。
ホームセンター等でも売っていて、入手しやすいですが、とても臭いのがネック。

プロのクリーニング屋さんは、石油系のクリーニング専用の溶剤を使用します。
でも残念ながら、これは一般には手に入りません。

僕は仕事がら、アセトンという溶剤をよく使います。
とても乾燥が早く、脱脂や用具の洗浄に便利で、シンナーより臭気は少ないかな。
いつも馴染みのペンキ屋で、一斗缶で買ってます。

ただ、これは危険物なので、職人にしか大量売りをしません。
ある時、普段着で金物屋に行き、4リットル缶を2つ買おうとしたら、胡散臭そうな顔で、通報するよ、と半分マジな顔で脅されましたっけw。

まぁ、僕の車を見たら、納得していましたが‥。

⇒ アセトンのwiki


◆容器について
自宅でドライクリーニングする方法! (職人用)アセトンはシンナーと同様、ペンキやプラスチックを溶かします。
なので、入れ物は鉄やガラス製でないとヤバイです。

例えばペットボトルなどに保存すると、やがてボトルが縮んで、蓋もふやけてしまいます。

今回は、アルコールを保存する容器、いわゆる一升瓶を使いました。
今後も何回か使いまわす予定なので、一斗缶から別容器に分けた次第。
(注:キャップの耐久性未確認、専用のシンナー缶等が安心です)


◆いざ、洗浄!
その一升瓶から、溶けにくいポリプロピレン製の洗面器にアセトンを入れ、シャツを洗います。
もう、あっという間に汚れが落ちますが、換気は必須です。
 注:台所だと、ガス警報器が反応するかも!

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左:アセトンを投入。 / 中:クリーニング中。 / 右:乾燥。 

そうそう、作業中は手がヒリヒリします。
キズとかあると、飛び上がるほど痛いですよ。(手袋は溶けるので、使用不可)

洗浄後は、臭いので、すぐに絞って、外に干します。
みるみる乾いて行くけど、近所迷惑かも‥。 (両隣の留守は確認済み)

乾いたシャツは、他の汚れ物と併せて、洗濯機に投入。
後は普通に干せば、ほぼ完全に汚れと臭いが落ちていました。

自宅でドライクリーニングする方法! (職人用)




◆まとめ
自宅でドライクリーニングする方法! (職人用)自宅でドライクリーニングする方法! (職人用)消費したアセトンは、約1リットルを洗面器に入れ、元の容器に戻した際に200ccほど減っていました。
(多少、汚れも混ざっています)

アセトンが16リットル4,000円として、1リットルで250円。減った分は50円くらい。
‥と考えると、まぁシャツを無駄にするよりは安いのかな。

今まで、ペンキの付いたシャツや作業ズボンは(ある程度汚れたら)捨てていたけど、この方法なら多少は長持ちさせられるかもです。


というわけで、ペンキのシミをシンナーで叩いて落とす話はよく聞くけど、思い切って大量に溶剤を使うと、簡単・キレイに汚れが落とせるという話。
ちょっと一般的では無いけど、工作好きや職人さんには、参考になるかなと‥。。


 




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