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2013年12月14日

100円ヒーターで、足用アンカ(ホットボード)を作ってみた!

100均のダイソーで買ってきた商品を分解して取り出したヒーターで、ちょっとした暖房グッズを作ってみました。

ホットボード使用した素材は、グルーガン(ホットボンド)。

題して、100円ホットボード!

100円ヒーターで、足用アンカ(ホットボード)を作ってみた!100円ヒーターで、足用アンカ(ホットボード)を作ってみた!




PCTヒーターグルーガンに内蔵されているヒーター。

工作素材として、なかなか使い勝手が良く、僕は何度か利用しています。
 ⇒ 全長39mm! 「 世界最小のアイロン 」 の作り方!!

 ⇒ お仕事用、低温コテを作ってみた。  (2015年初工作)

発熱体はPCTヒーターで、定格は100V - 10W 165℃。

電源投入時は50Wほど電力が流れますが、定格の165℃に達すると、7Wの電力で待機状態。
グルースティックを装着して実際に使用すると、10W~程度の電力。

温度によって内部抵抗が変化する、賢いヒーター。

コレを使って、冬の、冷たい足を温める、オリジナル・ホットボードを作ってみました。


取り付け方法、必要個数‥


100円ヒーターで、足用アンカ(ホットボード)を作ってみた!準備したのは、ホームセンターの端材コーナーで売ってた2ミリ厚のアルミ板ボード(200円)。 それと、グルーガン、他。

ヒーターの取り付け方法については、かなり悩みました。
熱伝導性が良く、加工しやすい素材は無いか?

100円ヒーターで、足用アンカ(ホットボード)を作ってみた!100円ヒーターで、足用アンカ(ホットボード)を作ってみた!100円ヒーターで、足用アンカ(ホットボード)を作ってみた!
左:直角曲げに失敗した銅板。 / 中:スペーサー用のアルミ板を、同じサイズにカット。 / 右:放熱シリコーンを塗布。 


0.5mm厚の銅板を買って来て、火で炙ってから曲げてみたけど、うまく行きません。
結局、アルミ板をいくつか切って、積み重ねて高さを合せました。
 ⇒ アルミ板の切り方

 ※グルーガンのヒーターのサイズ。 幅6mm × 高さ3mm × 長さ20mm。


100円ヒーターで、足用アンカ(ホットボード)を作ってみた!それらに「固まる放熱シリコーン」を塗りたくって、2mmのネジで、アルミのボードに取り付け。

何個、ヒーターを付けたら良いかも判らないので、最初は適当に、10W×2個に設定しました。


熱い!? 温度の調整について



さっそく、仮組みしたボードに、足を乗せてみます。

が、熱い!!

端っこの方は丁度いい温度だけど、内側に近づくにしたがって熱くなります。

ふと、ワットチェッカーで電力を測ってみると、40W超え。
市販のアンカが20W程度ですから、これは行き過ぎです。


考察を書くと、PTCヒーターは165℃まで昇温したいものの、アルミで放熱されているため、温度が上がりません。(放熱と発熱が釣り合った状態)
そのため、内部抵抗が低いまま、一個あたり20Wの電力が流れている状況のようです。

流れる電気が半分になれば、10Wになるかな?
そう思って、片側に耐圧整流ダイオードを入れて実験してみましたが、トータルでは相変わらず40W。

このヒーターは、頑固者のようですw。 (注:温度が釣り合うまで、電気が流れます)


スイッチの取り付け


実験を繰り返し、僕の住む冲縄地方では(室内気温15~20℃)、ヒーター1個で調度良い事が判りました。
ちなみに、端材アルミ板のサイズは、24センチ×36センチ×2ミリです。

次に考えたのは、スイッチの取り付け方。

理想としては、足を載せるとヒーターが入り、足をどけると電源が切れるのがベスト。


部屋を見渡すと、使っていない100均マウスが有りましたw。
中のタクトスイッチが、ちょうど良さそう!

100円ヒーターで、足用アンカ(ホットボード)を作ってみた!100円ヒーターで、足用アンカ(ホットボード)を作ってみた!100ボルトLED
左:分解したマウス。 タクトスイッチ×3、赤LED、配線各色1mを入手。 / 中:マウスを利用したフットスイッチ。 / 右:100Vで光るLED回路。

注:電子部品は、使用電源の2倍の耐圧を持つパーツを使うのが基本です。
  今回は、あくまで実験と、ご理解下さいね。 


スイッチボタンを床側に向けると、ゴミを拾うので、あえて上を向けて取り付けます。
基板を活かして配線を済ませ、プラ版で本体ボードに固定。

ついでに、マウスに付いていた赤LEDを使って、100V用の通電ランプをセットします。
これで、通電状態が一目で判ります。

その他、いろいろ調整して、足を乗せてオンオフできるスイッチが完成しました。

なお、裏側には8mm厚の発泡スチレンボードを貼り付けて有ります。


ぬっくぬく!



100円ヒーターで、足用アンカ(ホットボード)を作ってみた!というわけで、冷たい足がすぐに暖かくなる、ホットボードの完成です!

⇐ 写真:ボードの裏側の写真。 両端に突起を付け、足を乗せると本体がたわんでスイッチが入る設定。

足が冷たい時は本体の内側に、温まってきたら外側に足を滑らすと、いつでも快適に温かいという‥。 意外と、かなり実用的なヒーターが完成しました。

今回は端材パーツや、部屋にあったジャンクを使ったので、材料費は数百円程度。
新品パーツを使うと、1,500円~くらい。

たとえば‥。 てぃーだのレンタルBOXとかに「ホットボード自作キット」なんて出品したら、欲しい人は、いるかな?  足だけじゃなく、猫や爬虫類にも、使えそう!

この便利さを、誰かに伝えたい!
ふと、そんな事を考えちゃいます。

いや、そのくらい本当に、快適なんだってば!!

100円ヒーターで、足用アンカ(ホットボード)を作ってみた!
完成写真!


いや~、それにしても。 今回もほんっと、バカバカしいですね(笑)。


◆こちらも参考に! 
 ⇒ なんと100円! 電気ストーブ!!
 ⇒ これも100円! 電気オーブン
 ⇒ 改造! 臭くならない、電気カーペット! その1
 ⇒ 改造! 臭くならない、電気カーペット! その2




2014年、3月10日追記
今回のホットボード、今年の冬中、いつも足元がぬくぬくで、ずっと便利に愛用してました。
数ヶ月の使用に耐える、かなり満足度・完成度が高い工作です。 

2015年、3月7日追記
3冬目。 今年も大活躍!  もう手放せないですw。
 





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この記事へのコメント
手軽に出来るってイイですね。個人的に面倒だなと思っている事で観賞魚のヒーターの水中設置です。うまいことIGUさんのシート式に出来ませんでしょうかね。水槽の下に敷けば温まる的な。この記事見てふと思ったんです。
Posted by taira at 2013年12月14日 23:10
あ、それと観賞魚のヒーターって一応みんな防水で安全だと思うんですが電圧高そうで劣化した時は怖いってイメージなんです。
Posted by taira at 2013年12月14日 23:15
水中で使うんだったら、作って一週間は放置して乾燥させて下さい。
制作直後に電源を入れると、シリコン内の気泡が沸騰して、穴が開くと思います。
 → 漏電の心配。

生き物を扱うんだったら、やっぱり市販品の方が良いかな。 と、思いますよ。
Posted by IGUIGU at 2013年12月15日 08:57
はじめまして。DSPラジオの記事を見つけて数か月、参考になることがたくさんで更新されるのが楽しみです。北国は今朝も外は-8度(放射冷却現象)です。最近、季節柄、融雪のための細工ができないか何となく考えていました。このヒーターを活用して温水散布出来ればよいのですが。
Posted by poti at 2013年12月19日 09:02
ありがとうございます!

融雪と言えば、こんな技術が有ります。
http://www.kowa-net.co.jp/tech/snow-facility_tech/snow-facility/th-heatpipe/

ヒートパイプは、個人で作っている人も結構います。 ⇒ 作り方で検索

僕も作ってみたいのですが、冲縄は雪が降らないので‥。
Posted by IGUIGU at 2013年12月19日 11:36
理想のフットヒーターを見つけました…素晴らしいです!
どうしたら自作キットを買えますでしょうか…?
是非ご検討お願い致します。
Posted by 是非欲しいです at 2015年11月28日 16:19
万が一、火事や火傷が有った場合、責任の取りようが無いので、やっぱりキット化は無しです。 ごめんなさい!

作り方は細かく解説しているので、器用な人なら再現できると思います。
Posted by IGUIGU at 2015年12月01日 18:09
初めまして。
こちらとても便利そうですね!
もしオーダーするならおいくらですか?
お値段次第ではお作り頂きたいと思います(^^)
Posted by ちなみ at 2016年01月20日 18:03
ごめんなさい!

なんとか自分で作ってみて下さい。
Posted by IGUIGU at 2016年01月24日 17:26
ホームページを参考にさせていただき、グルーガンのPTCヒーター部分で発芽育苗器の熱源を作りました。
Posted by えいちゃん at 2018年01月07日 22:44
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