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2009年12月07日

色の道 青磁のランプの修理

とある高級ホテルから、ランプが持ち込まれてきた。

なんと、一基16万円の高級品。
青磁(せいじ)の焼き物がベースで、欠けやヒビが目立つ。

ホテル側は「まさか直るとは思わないけど、ダメもとで預けてみるよ」との事。


さすがに、これは難しい。
明度の高い色ほど、着色が微妙で、同じ色を作り出すのは至難。

「ダメもと」という言葉はアレだけど、さっそく取り組んでみた。
色の道 青磁のランプの修理色の道 青磁のランプの修理
▲左:欠けて開いた穴。右:ヒビを補修した跡。

まずは物理的な損傷。
分解して内部を調べると、陶器の一部が剥離して、割れて散らばっている。まずは、これの修理から。
色の道 青磁のランプの修理色の道 青磁のランプの修理
▲左:中は暗くて見えないので、LEDライトに紙を巻いて隙間から差し込む。右:FRPで補強。

色の道 青磁のランプの修理色の道 青磁のランプの修理
▲左:調色した特殊樹脂を充填・磨きだし。右:割れていた真鍮製の台座を、ロー付けで補修。これはサービス。

色の道 青磁のランプの修理← 完成。
さすがに青磁独特のヒビ模様までは再現できないので、近づいてよく見ると補修跡が判る。



ホテル側にはOKを貰ったけど、自分としては納得が行かない。

悔しいなぁーっ。
もっと技術を、才能を、感性を!!




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この記事へのコメント
この写真だけ見るとどこが補修したところか全然分からないですよ。
多分実物見ても町子は感動しそうな気がするけど。
これに満足しない向上心がIGU様ならではなのでしょう。
Posted by なかの町子なかの町子 at 2009年12月07日 22:32
今回、何で悔しかったのか、後から気が付きました。
それは、天然石等ではなく、人工物の修理だったから、だと思います。

まあ、冷静に考えれば、青磁を極めるのに数十年はかかるだろうから、数年で追いつけるハズも無いのだけど…。

その差を埋めるくらいの、圧倒的な技術が欲しいです。
Posted by IGUIGU at 2009年12月08日 01:00
はじめまして
全然傷きずかなかったぁですo(^-^)o
器用ですね

あっ
今日忘年会に酒酔人さんからお越しくださるって聞いてますo(^-^)o
短い時間ですが
皆さんで 沢山話して楽しめたらいいです

那覇マラソンお疲れさまです(^o^ヘ)(^o^)ノ♪
Posted by にこちん at 2009年12月08日 17:24
凄いです。それ以外に、言葉が出ません。

ただ、「悔しいなぁーっ。
もっと技術を、才能を、感性を!! 」という気持ちは、
よくわかります。
弟がデザイナーで、僕も中高、美術部部員だったせいかな~。
Posted by 横浜のtoshi横浜のtoshi at 2009年12月09日 13:36
◇ にこちん さん
コメント返しが遅れて、「初めまして」では無くなっちゃったけど、改めて、初めまして!

オフ会、面白かったです。今後とも、よろしく!


◇ 横浜のtoshi さん
ありがとうです。
悔しいって気持ちは、自分の実力を出し切れていないと思う時に感じる感情かもしれません。
お互い、まだまだ上に行けますよね!
Posted by IGUIGU at 2009年12月09日 22:13
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