2013年11月17日
アパートの部屋に、巨大な棚を作る方法! (幅4メートル)
最近の僕の生活は、仕事がなおす事で、趣味が作る事。
今の自分に、良く合ったスタイルだと思います。
‥さて、物づくりに関わると、どうしても荷物が増えます。
例えば、塗料や顔料だけでも、10種類以上。。
他にも、ポリエステルやエポキシ、UVやウレタン等、硬化するタイプの樹脂類も多数。
さらに、セメントや砂、壁紙に木材、ネジ釘ボルト、様々な工具類、etc‥。
もう、部屋中に物が溢れ、大変な状態なんです!
で、収納を増やすため、大きな棚を作ることにしました。
安く、頑丈で、見栄えの良い棚の作り方を、考えてみましたよ!
◆構造・材料
前に工事現場用の単管パイプで、倉庫用の頑丈な棚を作ったことは有ります。
でも、部屋に置くとなると、それでは、あまりに無骨すぎっ!
いろいろ考えているうちに思いついたのが、内装用のC鋼(鉄骨住宅等に使われる、断面がC の字の構造材)を利用する方法。
これ、結構安いんです。
今回は、写真のような構造を考えました。
縦の柱はC鋼。横の支えは角パイプ。それと、棚板には、現場用の足場板をチョイス。 材料はどれも、安くて頑丈な物ばかり。
すべて、大きなホームセンターで入手可能です(今回はメイクマンで購入)。
しかも、ホームセンターによっては、鉄材は(自分で)無料カットできます。
木材だって、一回数十円でカットしてくれます。
溶接など、プロの技を使わなくても、ホームセンター・レベルで加工可能な方法です。
◆問題点
今回、僕が考えた棚は、安くて頑丈なのですが、問題は揺れに弱い事。
前後左右に振れてしまう構造です。
天井への「つっかえ」も考えましたが、シンプルにビスで壁に固定する事にしました。
もう一つの問題は、そうとうな重量に耐えられちゃう点。
足場板は人が歩くのが前提なので、1枚(長さ180cmとして)で、60kgは支えられます。
板は16枚相当なので、60kg × 16枚 = 960kg
‥って、約1トンの重さとなると、さすがにアパートの床の方が心配(笑)。
なので、荷物は全体で500kg以下に抑えるつもり。
それでも、6本の柱のうちの真ん中2本は、120kg以上の重量がかかります。
巨漢が、つま先で立った程度の面圧でしょうか。
フローリングの下は、普通は構造ベニアで、その下に根太があるはず。
でも実際にどうなっているかは、剥がしてみないと判らないです。
今回は、幅15cmほどの木材をかませました。
◆加工方法
▲左:ホームセンターの高速カッターで鉄材をカット。 / 右:自宅のボール盤で穴あけ。
加工は、ほとんどホームセンター。
自宅で行ったのは、穴あけと塗装、組み立てのみ。
穴あけは7,000円程度のボール盤を使いました。
(電動ドリルで行う場合は、固定をシッカリと!)
◆塗装
足場板は、水性ステイン系の塗料を試してみました。
木目がちゃんと浮き出つつ、クールな感じ。
材木のカントリーっぽさは、僕のイメージに合わないと思ったけど、予想以上に良い仕上がりです。
金属部分は、切断面やドリル穴を錆止め処理して、乾くまで1日放置してから塗装。
今回使った鉄の部材は、亜鉛のドブ漬けメッキが施されています。
メッキは塗装が乗りにくいので、下処理が大切です。
事前にアセトン(シンナー)で拭いて、脱脂。
そしてミッチャクロン等で下処理をすると、塗装が剥がれにくいです。
塗装は缶スプレーでも良いですが、僕はエアガン(これは、プロ用)を使用しました。
白すぎると、汚れが目立つのと落ち着かないので、微妙なオフホワイトに調色しています。(2液ウレタン塗料を使用)
◆組み立て
▲左、カッターで、アンカーボルトの内側を削って「引っ掛かり」を作ります。 / 右:加工したアンカーボルトで組み付け。
話が前後しますが、組み立てで大切な役割をするのが、アンカーボルト。
加工したこのボルトを使い、角パイプとC鋼を結合させています。
アンカーボルトを横棒に通して、縦の柱にナットで固定。
その上に、足場板を乗せます。
足場板には、アンカーボルトが収まるような穴を開けておくと、板がズレて荷物が落下するのを防げます。
部品が揃っていれば、組み立ては30分程度の作業。
完成です!
今回の棚は、約2ヶ月前に作ったもの。
今のところ、強度や使い勝手に問題無しです。
(僕は、初めて自分で作ったものは、しばらく使ってみてから、ブログに書くようにしています)
というわけで、荷物を効率的に収納したいと思った時、参考になりそうな「頑丈で安い棚の作り方」でした。
最後に材料費を書いておきます。
C鋼 幅6cm×高さ3cm×長さ6m | 2,080円 | ×1 |
C鋼 幅6cm×高さ3cm×長さ3m | 1,380円 | ×1 |
角パイプ 幅4cm×高さ2.5cm×長さ6m | 2,680円 | ×1 |
足場板(プレーナー) 幅19cm×高さ3cm×長さ4m | 2,280円 | ×6 |
アンカーボルト | 45円 | ×24 |
水性ペンキ(木部用 ネオステイン 白、0.7L) | 2,080円 | ×1 |
合計 | 22,980円 |
◇その他
油性ペンキ(鉄部用 自宅で調合 オフホワイト) ⇒ 缶スプレー2缶、1,500円程度
ミッチャクロン 1,600円程度
錆止め塗料 1,000円程度
この記事へのコメント
かかった経費のところ、些細ですが一応。
各棚に2枚の足場板で、4段だから、6枚ではなく8枚に思えます。
どの記事も丁寧で、自分の工作にとても参考になります。
ありがとうございました。
各棚に2枚の足場板で、4段だから、6枚ではなく8枚に思えます。
どの記事も丁寧で、自分の工作にとても参考になります。
ありがとうございました。
Posted by とおりすがり at 2014年03月31日 13:54
たしかに確認ミスです! すみません m(_ _)m。
経費は、あと4~5000円、アップしますね‥。
ご自身で作られる方は、ご注意願います!
経費は、あと4~5000円、アップしますね‥。
ご自身で作られる方は、ご注意願います!
Posted by IGU at 2014年04月05日 21:57
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