2011年12月28日
Hi/Low切り替え式、HIDバルブの修理! 【 寿命 】

▲修理し終わったHIDバルブ。
2年くらい前に取り付けた、Hi/Low切り替えタイプのHIDヘッドライト。
ある日突然、片側が点かなくなりました。
ネットの格安品だし、そろそろ寿命かな?
調べてみると、HIDバルブの寿命は2000時間。 だいたい3年程度の寿命のようです。
最近では、HIDの改造キットは、ネットに格安商品が溢れてます。
→ ヤフオク / Amazon
新しいHIDバルブを単体で買うより、フルキットを買ったほうが安いかも‥!?
というご時世ですが、ふと、引き出しに純正のHIDバルブが何個かある事を思い出して、それを利用して修理してみる事を思いつきました。
僕にとっては、新しい買い物より、未知の工業製品を修理する方が、ワクワクするんですよー(笑)。
以下、写真で‥。
◆バルブの比較


▲左:点かなくなったHIDバルブ。 / 右:Hi/Low切り替えバルブと、通常のD2バルブの比較。
点灯しなくなった右側のHIDバルブをライトケースから外し、通電してみると、一瞬光って消えます。‥バルブが原因か、バラストが壊れたかを確認するため、左右を繋ぎ変え。
やはりバルブがイカれたようです。
引き出しにあったD2バルブと比較してみると、発光管自体はほぼ同じサイズです。
僕のHIDは55Wタイプですが、過去にバラストを改造した経験からすると、35Wタイプに50Wくらい流しても、一応は大丈夫(寿命は短くなると思います)。
ちなみに、純正バルブの色温度は、4300K。 (現在のライトは、6000K)
修理なので、多少の違いは、良しとします。
◆HIDバルブの分解


▲左:バラすと、磁石の力で後ろ側に引っ込む構造でHi/Low切り替えをしている仕組み。 / 右:発光部の距離を測ってから、分解。
Hi/Low切り替え式のHIDをバラすと、磁力で光軸&焦点距離を変える構造でした。
なので、HIDの発光部は、特殊仕様‥。
でも、管のサイズ自体は大きく変わらないようです。
発光部の距離をノギスで測って記録してから、中のゴムを取り除いて分解。
◆ノーマル、D2バルブの分解


▲左:D2バルブを、後ろ側からニッパーで切っていきます。 / 右:発光管を支える金属部を破壊。
発光管を流用するため、純正のD2バルブの分解します。
まず電極部分を破壊。
‥発光管に繋がる電極がフリーになったら、支えの金具を壊せば、ガラス管ごと取り出せます。
◆HID発光管の加工


▲左:100均リューターにダイヤカッターを取り付け、ガラス管を切ります。 / 右:カットの終わったHID発光管。
修理するHIDバルブの寸法に合わせ、ノーマル管を加工します。100均のリューターでガラスをカット。 一周、軽く溝を付けて力を加えると、ポキッと折れます。
電極も曲げ直して、セラミックのガイシに通しておきます。
◆HIDの電極の結線


▲左:100均の注射針(化粧品用)を100均リューターでカット。 / 右:電線を通して、ペンチでカシメます。
電極の結線は、オリジナルがニューム管でカシメてある構造だったので、踏襲します。
100均の注射針のサイズがピッタリだったので、カットして利用。
◆組み立て、洗浄


▲左:発光管に触れないよう、シリコンで電線を固定。 / 右:ブレーキクリーナーで手のアブラを落とします。
最初、オリジナルのHIDは、ゴムで発光管基部が充填されてました。 同じようにしたかったのですが、耐熱ゴムは持っていません。
比較的耐熱温度が高い(240度程度)シリコンで代用。 ガラス管に触れないよう、電線だけを接着し、発光管は金属で保持する構造とします。
手の油が焼き付いてガラス管を損傷しないよう、パーツクリーナーで洗浄したら、シリコンが固まるのを待って、車体に取付け。

▲左、修理した純正D2バルブ改のHID。4300K。 右、オリジナルの6000K。
車体に取り付け、点灯してみると、明らかに修理した方が光量が大きいです。
色温度は6000Kの社外品の方が眩しく感じるのですが、前車のタイヤの影とかを見ると、絶対的な光量は修理した4300Kの方が圧倒的‥。

→ 写真:新しいバルブと、寿命を迎えたバルブ。
HIDバルブは消耗品と考え、古くなったら交換を検討する必要が有りそうです。
というわけで、反対側のHIDも、発光管を交換しようか、どうしようか‥。
PS:色温度による、明るさの違いの例。
純 正 → 3200ルーメン (4100~4300K)
6000K → 2900ルーメン
8000k → 2200ルーメン
ハロゲン → 1200ルーメン(3200k)
Posted by IGU at 21:42│Comments(0)
│工作、いろいろ
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