作る人 （つくるんちゅ）日記

▲海上輸送用コンテナ。　20フィートタイプ。　2008年、撮影。

最近、コンテナ・ネタが続いています。
　→　コンテナ、屋根鉄板の修理（錆対策）！
　→　コンテナに換気扇と換気口を付ける！

ここで、経験者（笑）の語る、「失敗しない倉庫用・鉄製コンテナの、選び方のコツ」を、書いておきます。

鉄製コンテナを選ぶ際は、屋根を見るべし！！

さて、僕のコンテナは、設置からわずか数年で、屋根がサビ散らかしてしまいました（泣）。
が、これには原因があります。

それは屋根部分に変形があった事。　問題は、これに尽きます。

←　写真：錆びた屋根の穴を修理している光景。


海上輸送する際、コンテナは５段くらい、上に積み上げられます。
専門のガントリー クレーンやフォークリフトのオペレーターが積むのですが、どうしても横のコンテナに接触したり、ずれた状態で下のコンテナの屋根に触れる場合があります。　（僕は昔、コンテナ修理工をやってました）

コンテナの重量は、20フィートで2.3トン。長いやつだと3.8トン。
荷物を入れると、それぞれ最大20～30トンになります。

外装鉄板の厚さは、約2mm（側面が薄い軽量タイプもあります）。
ちょっと触れた程度でも、当てられたコンテナの鉄板部分が変形するのは、容易に想像できますね。


▲左：ひび割れた変形箇所の塗装。　／　右：屋根の凹みには、水が溜まります。

で、屋根の部分がわずかでも凹むと、そこに水が溜まります。
当然、2mm厚の鉄板が曲がるくらいの衝撃だと、塗装に細かいヒビが入って、そこから鉄部まで水が侵入します。
（コンテナは、いつも海のそばに置かれてます。）

頑丈なコンテナでも、塗装のキズから塩水が入ると、徐々にサビてしまいます‥。


で、数年後には僕のコンテナのように、変形箇所が集中的に錆びて、穴が開く事態になると言うわけ‥。
（以上、サビの箇所を観察していて気が付きました。サビ付近の変形した塗装面に、細かいヒビが入ってます）

これ、買う前によじ登って、チェックしておけば、良かったなぁ‥。

コンテナを長持ちさせるには‥。

原野に3年ほど放置したコンテナを、さらに調べてみると、傷んでいるのは屋根だけ。

側面の壁は、ほとんど変化が有りません。
購入時、何箇所か直した跡はありましたが、錆の進行は少ないようです。

内部は、上塗りした塗装が一部剥がれていますが、鉄部の痛みはありません。
（床は、雨漏りしていたせいで、ちょっと浮いている部分が有りますが‥）

あと、ドアのレバー類も、特に問題無いようです。


この事からも、やはりコンテナは、屋根のメンテナンスが肝要と考えられます。
定期的にチェックして、錆があったら対策し、ペンキを塗り重ねて行くのが、コンテナを長持ちさせるコツなのかなぁ。　　と、今では思います。


また、僕のコンテナでは良く分かりませんが、地面からの湿気による床下の錆も、警戒が必要かも知れません。
以前、会社の駐車場に設置したコンテナは、大家さんの好意で、地面をコンクリートで固めて水はけを良くして貰ってました。　（大家さん、固定資産税を払わされてましたが‥）

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という訳で、今からコンテナを買う人は、とにかく屋根をチェック！！
安くても、水が溜まるような変形が有る場合、ぜったいに手を出さない方が良いと思います。


そうそう、とあるWebサイトによると、コンテナは40年くらいは使えるそうです。
せっかく買うのだから、長く使いたいですね。

以上、ご参考まで。


▲左：2008年、コンテナ設置時。　／　右：2011年。茂みに埋もれつつあります。　　沖縄、恐るべし‥。　

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PS:屋根の変形を直そうと、自動車用の油圧ジャッキや単管を買い込んで見ましたが、一人では修正を諦めました。　　広い面積の板金は、難易度が高いです‥。