手持ちのアンプに繋ぐため、iPhoneのDock用コネクタを自作してみました。
100均の充電ケーブルを使って、簡単・格安でライン出力用のコネクタが作れます。
パーツ集め
最初に、パーツを準備します。
まずはiPhone用充電ケーブル。 ダイソーにて100円で売ってるものを、2個用意。 (念のため、予備も買った方がいいはず‥)
次に、RCAケーブル。 これも100均で買えますが、使っていないビデオケーブル等が有れば、流用しちゃいましょう。
そして、68KΩの抵抗。 ちょっと高いけど、値が正確な金属皮膜抵抗がお勧め。
(近所の
沖縄電子にて、30円。 / カーボン抵抗なら10円)
なお、ダイソーのiPhone充電ケーブルは、ロットによって内部の構造が違います。
30ピン全てが利用できる個体でないと、今回の工作はできないので、確認してから購入しましょう。
▲左:ピン差込口の形状 / 中:正面から見たところ。3種類以上あるようです。 / パッケージ越しに内部を確認できます。
充電ケーブルの分解・接続
充電ケーブルは、コードの部分を強く押しこむと、分解できます。
もし外れない場合は、かなり古いロットの可能性があります(内部までステンで覆われ、分解・際組み立て不能)。 別の店で探してみましょう。
そして、細心の注意を払って、コードを引き抜きます。 コードをまとめて持って、まっすぐ後ろに抜くか、カッターでホットボンドを切り取りつつ、個別に抜きます。
ピンは繊細で、ちょっとでも曲がると、組み立てた時に接触不良となります。
うまく抜けたら、2、3、4、番に、黒、赤、白 の順番で差し込みます。
(それぞれ、アース、ステレオ右、ステレオ左)
ダイソーのコネクタは、5コ単位で端子が並んでいるので、数えるのは簡単です。
白のケーブルだけ、上下逆になるので、注意。
▲左:抵抗の取り付けは、下に両面テープを貼って、部品を固定してから。 / 右:ハンダ付け後。
次に、別なケーブルを同じように分解して、11、15、21、に差し込み、半田を溶かして配線を除去。
そこに68KΩの抵抗を取り付けます。 11と15はショートさせ、抵抗で21番と繋ぎます。
この抵抗は、iPhoneにドックと認識させるためのパーツです。
▲左:ピンの位置を確認。 / 右:配線を固定。
前から見て、写真のようにピンが先端まで出ている事を確認したら、配線をホットボンドで固定。
RCAケーブルとは、白-白、赤-赤、黒-アース、と繋いで、接続箇所を熱収縮チューブかビニールテープで保護。
完成です。
iPhoneから、ライン出力で音楽を聴いてみる
手持ちのミニアンプ、
ラックスマン LXA-OT1 に繋いで、
自作スピーカーを鳴らしてみます。
ドックは差し込んだだけで認識し、すぐにiPhone本体の音が止まって、アンプ経由でスピーカーが鳴り始めます。
おおぉ! やはりイヤホン端子に繋いだ音より、全然イイです。
僕は音オタでは無いので、あまり語れませんが、それでも違いは判りますねー。
そうそう、前にiPhoneは、イヤホン端子から直接スピーカーを鳴らせる。 と、書きましたが、電池の消耗は、それなりに激しいです。
アンプ経由だと、かなり長持ちするので、参考までにデータを追記しておきますね。
一時間あたりの電池消費率 (2回づつテスト)
・イヤホン端子 → スピーカー直付け : 13~15% (音量:10/16)
・イヤホン端子 → アンプ&スピーカー : 4% (音量:10/16)
・ライン出力 → アンプ&スピーカー : 4~5%注:実験では、ストリーミングでPCの音楽ファイルを再生しています。 → パソコンの音楽をiPhoneで聞く方法!
というわけで、iPhoneからライン出力できる自作ドックケーブル。
ワリと簡単に作れて、音もGood!
300円ちょっとで工作できるってのも、楽しさのコスパが高いです! おひとつ、いかがですか!?
PS:あと、もう一本ケーブルを用意すれば、充電しながらライン出力できるドックケーブルが作れます。 近々、試してみる予定。