あった! 見つけました!!
先週から探していた梅の実を、JAファーマーズマーケットで発見!!
青梅、1Kg:600円。 新鮮そうな小梅を、2袋ゲット!
本土では6月頃に出回る梅の実ですが、ここ沖縄では、今が旬です。
買ってきたのは、表面が青くて堅く、まだ若い感じの小梅。
これだと、「
カリカリ梅」にするのが良さそうです!
さっそく、試してみよっと。
▲割った状態。青いです。
カリカリ梅とは
お菓子コーナーなどに「梅しば」や「かりかり梅」などの商品名で見かけます。
まるで採れ立ての若い果実のように、ぱりっとした歯ごたえが特徴です。
さて、このカリカリ梅。
家庭でも作ることができて、しかも普通の梅干しよりも、お手軽です。
通常の梅干しは2~3ヶ月漬けて、3日と一晩干す手間がかかります。
対してカリカリ梅は、約2週間で完成して、干す必要も無し。
また、昔ながらの梅干しは塩分が18%程度。カリカリ梅は10%ですから、かなり減塩です。
カリカリの秘密は卵の殻
通常の方法で梅干しを漬けると、だんだん実が柔らかく(しわくちゃに)なっていきます。
これは果肉に含まれるペクチンの働きですが、カルシウムを入れると堅いままで保存できます。
市販の漬け液もありますが、家庭では卵の殻を利用すると簡単なようです。
ちなみに、カルシウムの原料として、貝殻を使って漬ける地域もあると聞きます。
意外と、沖縄だったら珊瑚を使うのも良いかもしれませんね。
沖縄特産「カリカリ珊瑚梅」とか…。(試してみようかな?)
レシピと下準備
今回は2Kgの小梅が手に入ったので、まずはアク抜き。
若い実ほど、アクが多いようです。
水でよく洗ったら、そのまま2~4時間ほど水に漬けておきます。
カリカリ梅のレシピ(2Kg分)
・小梅 2Kg
・粗塩 200g
・卵の殻 4個分(20g)
・焼酎 50cc
今回の小梅を選別したら(多少の古傷はOK)使える分が210個ありました(合計2000g)。
選別から外した生キズや柔らかい実は17個(140g)。
…卵の殻は、一個約5g(卵膜を取って乾燥した状態)。
▲左:ヘタを取っていきます。竹串では先が割れるので、バーベキュー用の鉄串を使用。 / 右:タオルで水分を取ります。
小梅のアク抜きが終わったら、ヘタを取って、清潔なタオルに転がし、良く乾かしておきます。
卵の殻を準備
卵は中身を取り出して、水洗い。(今回は4個使用)
丁寧に内側の白い卵膜を剥がしていきます。
だいたい剥がし終わったら、煮沸してから、レンジで30秒ほどチン。
まだ卵膜が残っているようなら、軽く水で湿らせ、指で擦って落とします。
再びチンしたら、細かく砕いて、ガーゼ等で包んでおきます。
▲左:卵膜は、ワリと簡単に剥がれます。 / 右:膜を剥がした卵を煮沸。
▲左:レンジでチンして、乾かすと、まだ卵膜が残っている箇所が白く判ります。 / 右:指で粉々に砕きます。
この作業は、小梅をアク抜きしている間にできますね。
▲ガーゼや、ダシ用の袋に入れて縛っておきます。
ビニール漬けで、痛みやすい時期をパス。
準備できたら、漬け込みです。
容器は樽や壺などが一般的ですが、僕はいつもビニール袋を使います。
ナゼかというと、鮮度の問題。
梅の実から梅酢が出て全体が浸るまで、通常2~3日はかかります。
その間、塩がまぶされているものの、梅は常温で湿った状態。鮮度はどんどん落ちていく…と考えるからです。
特にカリカリ梅の仕込みは鮮度が大切。(古い実だと柔らかくなってしまいます)
ビニール漬けだと、約12時間で梅酢が全体に回るほど、漬かるのが早いので、お勧めなんです。
ビニール袋は食品保存用。横25cm 縦35cmの袋で、小梅2kgが十分入ります。
手順
まずはビニールに梅を入れ、焼酎を回しかけ、全体に馴染ませて消毒。
そして卵の殻のパックと、塩をまぶし入れたら、ストローで空気を吸い取って、開口部を塞いでおきます。
▲左:漬け込んだ直後。 / 右:12時間後。全体が梅酢に漬かっています。
中の空気が少ない分、梅酢が回るのが早く、大気圧で四方から押されるので良く漬かるようです。
ただ、ビニール漬けの欠点は、どうしても袋が破ける事。
新鮮な梅のしっぽのとんがりのせいか、小さな穴が開いてしまいます。(今回は初日に3回、袋を替えました)なお、一度漬かってしまえば、穴が開くことは無いようです。
後は、まんべんなく漬かるように、一日に何度か袋の向きを替えて、袋内の隙間が増えたら、またストローで空気を吸っておきます。
そして、これから2週間、待ったら完成する予定!
(常温で可)
ちなみに、先ほど、ガマンできずに一個食べてみました。
味は「渋辛っ!」。…やはり、ちゃんと2週間、待つべきですね。
あぁ、カリカリが楽しみ!!
▲我が家の梅のストック(2010年4月現在)。
※追記
2週間後、完成しました!
食べてみると、シャリッ、カリッ! という歯ごたえ。ちゃんとカリカリ梅になっています。
減塩なので、しょっぱい感じは少なく、身構えなくても(?)食べられます。
じゃっかん、エグミがあるような気もしますが、ごはんやおかずと一緒なら、気にならないレベル。
薬品ではなく、卵の殻なので、心配することは無いでしょう。
なお、塩分が少ないので、浸かった後は冷蔵庫で保存した方が良さそうです。
※追記2
おにぎりに混ぜたら、美味しかったので書いておきます。
▲左:種を取って包丁で叩き、みじん切りに。 / 右:中くらいのおにぎりに、梅一個程度。(我が家はいつも玄米です)
これ、お勧め!
◇梅の実、その他のレシピ◇
梅の実の選び方/加工方法
→ カリカリ梅 漬け込み中!(作り方)
梅酒、2種類 (焼酎+グラニュー糖/泡盛+黒糖)作り方
梅干しを作ってみよう!
┗ 梅漬けに、シソの葉を投入
梅ジャム、成功! (作り方)
梅ざんまい(2008年)