カリカリ梅 漬け込み中!(作り方)

IGU

2010年04月21日 21:25



あった! 見つけました!!

先週から探していた梅の実を、JAファーマーズマーケットで発見!!

青梅、1Kg:600円。 新鮮そうな小梅を、2袋ゲット!


本土では6月頃に出回る梅の実ですが、ここ沖縄では、今が旬です。

買ってきたのは、表面が青くて堅く、まだ若い感じの小梅。
これだと、「カリカリ梅」にするのが良さそうです!

さっそく、試してみよっと。
▲割った状態。青いです。


カリカリ梅とは


お菓子コーナーなどに「梅しば」や「かりかり梅」などの商品名で見かけます。
まるで採れ立ての若い果実のように、ぱりっとした歯ごたえが特徴です。


さて、このカリカリ梅。
家庭でも作ることができて、しかも普通の梅干しよりも、お手軽です。

通常の梅干しは2~3ヶ月漬けて、3日と一晩干す手間がかかります。

対してカリカリ梅は、約2週間で完成して、干す必要も無し。
また、昔ながらの梅干しは塩分が18%程度。カリカリ梅は10%ですから、かなり減塩です。


カリカリの秘密は卵の殻


通常の方法で梅干しを漬けると、だんだん実が柔らかく(しわくちゃに)なっていきます。

これは果肉に含まれるペクチンの働きですが、カルシウムを入れると堅いままで保存できます。
市販の漬け液もありますが、家庭では卵の殻を利用すると簡単なようです。

ちなみに、カルシウムの原料として、貝殻を使って漬ける地域もあると聞きます。
意外と、沖縄だったら珊瑚を使うのも良いかもしれませんね。

沖縄特産「カリカリ珊瑚梅」とか…。(試してみようかな?)


レシピと下準備


今回は2Kgの小梅が手に入ったので、まずはアク抜き。
若い実ほど、アクが多いようです。



水でよく洗ったら、そのまま2~4時間ほど水に漬けておきます。

カリカリ梅のレシピ(2Kg分)
・小梅  2Kg
・粗塩  200g
・卵の殻 4個分(20g)
・焼酎  50cc

今回の小梅を選別したら(多少の古傷はOK)使える分が210個ありました(合計2000g)。
選別から外した生キズや柔らかい実は17個(140g)。
…卵の殻は、一個約5g(卵膜を取って乾燥した状態)。

 
▲左:ヘタを取っていきます。竹串では先が割れるので、バーベキュー用の鉄串を使用。 / 右:タオルで水分を取ります。

小梅のアク抜きが終わったら、ヘタを取って、清潔なタオルに転がし、良く乾かしておきます。



卵の殻を準備


卵は中身を取り出して、水洗い。(今回は4個使用)
丁寧に内側の白い卵膜を剥がしていきます。
だいたい剥がし終わったら、煮沸してから、レンジで30秒ほどチン。

まだ卵膜が残っているようなら、軽く水で湿らせ、指で擦って落とします。
再びチンしたら、細かく砕いて、ガーゼ等で包んでおきます。

 
▲左:卵膜は、ワリと簡単に剥がれます。 / 右:膜を剥がした卵を煮沸。

 
▲左:レンジでチンして、乾かすと、まだ卵膜が残っている箇所が白く判ります。 / 右:指で粉々に砕きます。

この作業は、小梅をアク抜きしている間にできますね。
▲ガーゼや、ダシ用の袋に入れて縛っておきます。


ビニール漬けで、痛みやすい時期をパス。


準備できたら、漬け込みです。
容器は樽や壺などが一般的ですが、僕はいつもビニール袋を使います。

ナゼかというと、鮮度の問題。

梅の実から梅酢が出て全体が浸るまで、通常2~3日はかかります。
その間、塩がまぶされているものの、梅は常温で湿った状態。鮮度はどんどん落ちていく…と考えるからです。

特にカリカリ梅の仕込みは鮮度が大切。(古い実だと柔らかくなってしまいます)
ビニール漬けだと、約12時間で梅酢が全体に回るほど、漬かるのが早いので、お勧めなんです。

ビニール袋は食品保存用。横25cm 縦35cmの袋で、小梅2kgが十分入ります。


手順
まずはビニールに梅を入れ、焼酎を回しかけ、全体に馴染ませて消毒。


そして卵の殻のパックと、塩をまぶし入れたら、ストローで空気を吸い取って、開口部を塞いでおきます。


 
▲左:漬け込んだ直後。 / 右:12時間後。全体が梅酢に漬かっています。

中の空気が少ない分、梅酢が回るのが早く、大気圧で四方から押されるので良く漬かるようです。


ただ、ビニール漬けの欠点は、どうしても袋が破ける事。
新鮮な梅のしっぽのとんがりのせいか、小さな穴が開いてしまいます。(今回は初日に3回、袋を替えました)なお、一度漬かってしまえば、穴が開くことは無いようです。


後は、まんべんなく漬かるように、一日に何度か袋の向きを替えて、袋内の隙間が増えたら、またストローで空気を吸っておきます。



そして、これから2週間、待ったら完成する予定!
(常温で可)


ちなみに、先ほど、ガマンできずに一個食べてみました。
味は「渋辛っ!」。…やはり、ちゃんと2週間、待つべきですね。

あぁ、カリカリが楽しみ!!




▲我が家の梅のストック(2010年4月現在)。



※追記
2週間後、完成しました!

食べてみると、シャリッ、カリッ! という歯ごたえ。ちゃんとカリカリ梅になっています。

減塩なので、しょっぱい感じは少なく、身構えなくても(?)食べられます。

じゃっかん、エグミがあるような気もしますが、ごはんやおかずと一緒なら、気にならないレベル。
薬品ではなく、卵の殻なので、心配することは無いでしょう。

なお、塩分が少ないので、浸かった後は冷蔵庫で保存した方が良さそうです。


※追記2
おにぎりに混ぜたら、美味しかったので書いておきます。

  
▲左:種を取って包丁で叩き、みじん切りに。 / 右:中くらいのおにぎりに、梅一個程度。(我が家はいつも玄米です)

これ、お勧め!

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