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大好物のトマト。 これ、数日で食べちゃいます。
沖縄は、そろそろ夏野菜の旬の始まり!
JAマーケットで、美味しそうな野菜を選んで、日々食べてます。
ところで、
上手なトマトの選び方。 知ってますか?
今回は僕が 『
とまと ソムリエ 』 となって、美味しいトマト探しのお手伝いをしましょう。
( このノリは、某ラジオ番組のパクリですw )
対象は、普通のトマト。
プチトマトや小玉の中には、フルーツのような甘い品種も有りますが、ガブっと食べて満足できるのは大きなトマト。
以下、僕が知ってる事と、調べた情報をまとめてみます。
まずは簡単な方法から、見て行きましょう。
◆ お尻の星と放射状の白い筋
写真:左が、桃太郎系トマトに出た星模様。 右側はソプラノ系トマトに出たスジ。
これは何度かテレビでも紹介された見分け方で、有名なようです。
確かに、この星やスジが有るトマトは、ずっしりと充実して重く、おいしいものが多いです。
慣れれば、模様はひと目で判りますね。
ただ、品種によって線の出方が違い、全部のトマトに有効な方法では無いかも。
◆ 身に割れやキズが無いか
雨が続くなど、実の成長中に水やりのバランスが崩れると、皮を中身が押し破って割れたり、ヘタの周りがカサブタのように広がります。
同じ棚に並んでいるトマトの何個かが実割れしていたなら、その棚のトマトは全部、水っぽい可能性が有ります。
写真のトマトは、やはり、味が薄かったです。
どちらかと言うと、トマトはビニールハウスで水分を控えめで作ったほうが、上手に出来るみたい。
僕も何度か畑を借りて作りましたが、路地栽培は難しいです。
◆ ヘタの鮮度
現在は畑で完熟してから収穫しても、日持ちの良い品種が多くなってきました。
しかし、完熟前に収穫されたトマトも、市場には並んでいます。
そういったトマトも、日にちが経つと追熟して赤くなるのですが、甘みは増えません。
ヘタが萎(しお)れているトマトは、収穫してから3~7日(もっと?)経ったものかも知れません。
中身は詰まっていても、どこか味が薄く、粉っぽい食感のトマト…。
◆ トマトの重さ
有名なのが、『 沈むトマトが良いトマト 』という話。
でも、お店で水に浸けるわけには‥。
農産物はだいたい、サイズ等で選別されてから、出荷されてます。
普通の大手スーパーで、となりのトマトと比較しても、違いは判りにくいでしょう。
道の駅や直売所などの野菜売り場で、ふと持ち上げたトマトが重いと感じたら、買いかもしれません。
◆ トマトの形状
周囲の形状が角ばっていて、軽いトマトが有ります。
こういうのは、中に空洞が多く、食べるとガッカリするかも。
中のゼリーが充実して無いから、押し広げられずに外周が角張っているのです。
なお、たまに見かける、お尻の尖ったトマトは、普通の桃太郎とは、違う品種。
これは美味しい可能性が有ります。 重さと鮮度と色をチェック!
◆ EM農法産
EMとは、微生物資材で、僕も使ったことが有ります。
『化学肥料』の代わりに、米ぬか等を微生物で発酵させて肥料代わりに自作したり‥、 その微生物を殺さないよう農薬を控える等、とても手間のかかる農法。
(畜産の場合は、餌をEMで発酵させます。 パンみたいな感じ?)
そうした 『 安心・安全 』への取り組み こそ、本来の農業に大切なハズですが‥。
労力を惜しまない農家さんでないと、まず扱えない資材。
そんな苦労の末、シールを貼られたEMトマトは、個人的には、信じて良いかも。
ちなみに沖縄では、EM食材を使ったホテルや、卵や牛乳を使うケーキ屋さんなども、人気です。
(※注1)
◆ トマトの品種
一般的に出回っているのは
桃太郎系です。
まんまるで大玉の、普通のトマト。
日持ちがするし(店頭で熟して崩れたりしません)、ちゃんと選べば、普通に美味しいです。
桃太郎以外にも、美味しい品種は有ります。
全体にスジが見え、甘みの強い
ソプラノ系トマト。
これは、たまに見かけたら即買いしますが、とても味が濃いと感じます!
トマトはアミノ酸のうま味成分が多い野菜と言われますが、この品種は特に顕著! 舌がピリピリするくらい、味の強い個体が有ります。
見分けるコツは、上から見て、
楕円の形状と、
周囲に走るスジです。
写真:
左はソプラノ系のフルーツトマト。 右は、桃太郎とソプラノの雑種かな。 (普通のトマトに混ざってました)
注:ソプラノ系でも、スジが出てないトマトは、水っぽい事が有るので、よく選んで! (水を控える育て方で、味が甘く濃くなる品種です)
そして、お尻の尖った
ファーストトマト。
昔の品種で、日持ちしない&形状が輸送しにくい事で桃太郎系に駆逐されましたが、完熟してから収穫した物は、とても美味しいようです。
ヘタが新鮮かを見極めて、買いましょう。
ファーストトマトの写真は持ってませんが、近い形状の
ルネッサンストマトは、とても美味しかったです。 (注:種類は全然違います)
▲JA糸満で買ったルネッサンストマト
ちなみに、トマトの原産地は南米地方。
不毛の地に生える植物だそうです。
そのため、原産地の気候や栄養分の無い荒れた土地! を再現する農法も有ると読んだことが有ります。
本のタイトルは確か 『 果物になったトマト 』 だったと思います。
ギリギリまで水分と栄養分を絞ると、トマトの実に『うぶ毛』が生えて来て、ものすごく甘く濃い味になるのだとか。
以上、 『
とまと ソムリエ 』 になり切って、レポートしてみました。
身近な食材も、いろいろ調べてみると面白いですね。
では、美味しいトマトを選んで、旬の野菜を楽しみましょう!
(※注1)
ネットの一部で古くから反EM論が有ります。 ‥実はコレ、某宗教団体間の紛争が発端のバッシング(大量の資金による逆ステマ。 ⇒ 当時の煽り系書籍/ 政界人等)の名残り。 ‥ちな、当事者どうしは、とっくに和解済みらしいです (でないと書けませんwww。 ‥ 県内友人の内部情報より)。