職人の工具箱を、大公開!

IGU

2011年04月02日 21:58

僕は本業のWEB屋のかたわら、もうひとつ仕事を持っています。

それは、石材補修の職人。
他にも、将来の自作の家造りのため、いろいろな現場に出没しています。(沖縄に土地を買って、準備中)

2足のワラジを履いている理由は、以前、書いたっけかな‥。
簡単に言うと、セカンド・オプション! (‥WEB屋に老後はありません、たぶん‥。 泣)

まっ、僕は他にもいろいろと(NPOとか)、やっていますが‥。


さて、今回は、とある職人の工具箱を公開しちゃいます。(って、僕の事だけど)
技だけで稼ぐ職人の道、興味ありませんか?


工具箱を修理、改造


職人として最初の数年は、市販の工具箱を使っていましたが、すぐに必要な機材が入りきらなくなりました。
そのため、ホームセンターで家庭用のバスケットを購入。

これが丁度良いサイズで、何年か、愛用しています。

が、何かの拍子に底に穴が開いてしまったので、修理がてら改造してみました。


以下、写真で‥。


◆ バスケットの修理。

▲左:割れたプラスチック(接着できないポリプロピレン)を縫っていきます。 / 中:ケプラーの縫い糸。 / 右:破損部分を保護するため、プラ板を当ててコーキングでカバーします。

最初に壊れた穴を補修。 今回はケプラー繊維の糸を使って縫い上げました。
その後、補修した箇所を保護するため、適当なプラ板を当て、シリコンコーキングで貼りつけ。


◆ 仕切板の制作

▲左:MDF板(6mm)をカッターで裏表切ります。 / 中:仕切板の取り付け。 / 右:棚を取り付け。

深い箱は、縦に仕切るとスッキリします。
MDF板で仕切りを作ると、荷物がキレイに収まりました。

右端の写真は、以前作った棚。
100均で見つけたトレーをカットし、ハンガーの針金で取っ手を付けてあります。

棚は仕切りの上に乗せる形で位置が決まりました。
立体で収納できると、なかなか便利です。


工具箱の中身と、職人の道‥


写真は、僕が石材補修の仕事に出るときの機材一式。

補修用の樹脂、着色料、洗浄剤。さらにコーティングや防水、養生用の資材の他、研磨や照明、その他、様々な道具が詰まっています。

これで、だいたい7割の現場は、OK!
特に、FM沖縄が聴けるラジオは、必需品かな。

参考ページ → 高演色作業灯の作り方


これまで、バスケットの下の方は、何が入っているかイマイチ把握していなかったけど(笑)、今回の改造と整理で取捨選択できて、だいぶスッキリしました。

今回、なぜ工具箱を公開したかと言うと、他の職人の工具箱を見て、とても興味深かったから。
仕事の機能が集約された他人の工具箱は、まるで未知のおもちゃ箱のように、男心をくすぐります(笑)。


‥さて、少し話を変えます。

工事現場には、様々な職人がいます。
電気、ガス、水道の職人はもちろん、壁紙やフローリング、アルミサッシ、ペンキや左官、家具取り付け、etc‥。

例えば今、あなたが住んでいる部屋には、(その昔)目に付く製品の数だけ職人が来て、あなたが住むために作業をしていたんです。(それ以前に、各種製品を作る工場の職員さんも、大勢いますね)

そうやって、それぞれ専門の職人たちが協力し、創り上げられるのが、一軒の家や部屋なんです。

型枠や足場組みなど、チームで動く作業も多いのですが、仕上げの段階になると、ほとんどが個人事業の職人たち。
1~数人で現場に来て、誰知れず匠(たくみ)の技を施工していきます。


‥海外の人が驚くように(掃除夫ですら尊敬され、仕事に誇りを持っている等‥)、日本は職業差別が非常に少ない国です。 ただ、それでも、若干ながら、意識上の格差はあるように感じられます。


僕はここ数年、職人の仕事をかじってみて、ものすごく面白いと感じています。

長いこと(チームとして)東京で雑誌の編集や、沖縄県内の企業で広報等もやっていましたが、個人の力量で稼ぐことのできる「職人」の道、モノづくりの世界は、もっともっと注目されてもいいんじゃないかなぁ。

何かを創りだして積み上げていくのは、どんな道でも変わりはない。
‥そんな風に思うんです。

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