怪談!? ヤドカリの帰巣本能

IGU

2009年08月09日 23:12

友達と昔話をしていて、ふと思い出した記憶。

僕は5年ほど各地を放浪して、沖縄の果ての西表(いりおもて)島にも、長い年月、滞在していた。 
島に唯一の製糖工場に、3年(シーズン)ほど、住み込みで勤務。

毎年、製糖シーズンが終わる4月から数ヶ月は、海岸でキャンプ生活。

ここでは、毎日が発見の連続。
▲僕のキャンプの様子。完全に住居と化している。

例えば、ある日、オカヤドカリ(サザエの殻に入ったでかいヤツ)は、お茶の出がらしが大好きという事を発見した。

テント裏の林に捨てておくと、たくさんやってくる。
(生水を飲むと腹をこわすので、お茶を湧かして飲んでた)
▲オカヤドカリ。天然記念物なので、逃がしてあげること。

…ある時、ふと、思いついたイタズラ。
数十匹のヤドカリの殻に針金で鈴を縛り付け、数百メートル離れた、友達のテントの回りに放してみる。

きっと、夜中にちり~ん、ちり~んと鳴って、怖いハズ。
(今思うと、これって無差別・心霊テロ行為ですねー ‥)

翌日、さりげなく、何か変わったことが無いか聞いてみたけど、特に無いという。…おかしいな?


何か変わったことは、僕のまわりで起こり始めた。
それから毎晩、僕のテントのまわりでちり~ん、ちり~んと鈴が鳴る。
しかも、夜な夜な、その数はどんどん増えていく。

まだ、魑魅魍魎(ちみもうりょう)という言葉が生きている西表島。
当時、僕が住んでいたのは、霊感が強い人は、近づきたがらない南風見田(はえみだ)の浜の奥。

…そんな環境の中、真っ暗な林の中のテントで一人寝ていて、夜中に鈴の音で目が覚めると、心の底からゾッとする。

恐怖! でも自業自得…!?



まぁ、そういうわけで…、誰も知らないと思うけど、これはヤドカリに帰巣本能があるという大発見。
(自分のアホっぽさも再発見した…)


他にも、発見はたくさんある。
・小さなヤドカリは、ツナ缶の油が大好き。これは釣り餌を集めるのに便利。
・殻の中に閉じこもったヤドカリは、熱い吐息を吹きかけると、すぐに出てくる。
・ヤシガニの味噌は最高にうまい。でも、中のくるくるしたヒモみたいな腸を食うと当たる。
・産卵期のウミガメは何度も下見をする。(産まずに帰る事が多い)
etc…

以上、まったく役に立たない発見と、レアな豆知識でした。

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