パソコンのパーツの中でも、ハードディスクは値下がりが激しく、最近は2TB(テラバイト)の内蔵用ハードディスクが送料込み7千円台で買えてしまいます。
安いと、何だかホントに、気軽に使える気がしてきますねー。
これまで僕は、IDE→USBや、sATA→USBのアダプターを使って、裸のハードディスクを外付けでPCに繋いでましたが、もっと簡単に脱着できるように、PCを改造してみました。
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写真:裸でHDDを扱うので、基盤に傷を付けないよう、アルミ板を取り付けてあります。
注目したのは、使っていない「3.5インチベイ」。
ここにハードディスクを差し込んで、簡単に脱着できるようにしてみましょう。
裸族の‥
パソコンショップに行くと、裸族の何とかって商品を良く見かけます。
内蔵用のハードディスクなどを、外付けで使えるようにする商品群ですが、僕は以前、5インチベイ用のラックを買ったことがあります。
→
技あり!楽ラックJr./スーパーホワイトモデル(CERS-SW)
裸のハードディスクを、5インチベイに差し込むだけで使えるという品でしたが、DELLのPCでは、パソコンのケース全面部が干渉して取り付けられませんでした。(大きな開口部が必要)
製品のコンセプト自体は素敵なので、新しいPCで使えないか、考えている内に思いついたのが「3.5インチベイ」の活用。
ハードディスクの規格も3.5インチなので、サイズはぴったり。
ここに抜き差しするだけでハードディスクがマウントできたら、便利です。
5インチベイ用、HDDラックを分解
最初は、ハードディスクのラックをそのまま組み込めないか、分解して試してみましたが、内部のステー類を作り替える必要があり、なかなか面倒そうです。
いろいろ試しているうちに、3.5インチベイにハードディスクを差しても、下側にわずかな隙間があることに気が付きました。
1mm厚のアルミ板が、ぎりぎり入る程度です。
この、1mmのスペースを利用して、基盤やハードディスクをマウントするアタッチメントを自作すれば、目的は達成できそうです。
アルミ板を加工
最初に、3.5インチベイの周りの機器の位置を調べます。
▲左:定規をテープで貼り付け、写真を撮ります。 / 右:カット&穴あけ位置を書き込みます。
何度も定規を当てたりしてると、ミスしやすいので、写真に撮ってしまうと楽です。
画像をモニターに映しながら、アルミ板にシャーペンで寸法を移していきます。
▲左:アルミ板を曲げ加工。 / 右:基盤の取り付け状態。
設計が決まったら、バイスやペンチでアルミを曲げていきます。
最初に、折れ目の外側になる部分に、カッターで切り込みを入れておくと、正確に曲げられます。
今回は、力のかかる前後の方向にしっかり固定できるよう、考えてみました。固定はビス一本。上に抜けないようにするだけで、ここにはほとんど力はかかりません。
何度か仮当てして、寸法がOKとなったら、基盤を取り付け。
HDD接続中のLEDも、ステーを付けて固定して、完成!
▲ハードディスクを取り付けた状態。固定は左下のビス一本。アクセスランプも明滅します。
▲制作したHDDアタッチメントの裏表
完成! 3.5インチベイHDDラック
というわけで、好きなときに別のハードディスクを差し込んで使える、便利な脱着式ラックの完成です。
僕のPCの場合、ホットプラグに対応しているので、PC起動中でも、差し込むだけですぐに認識されます。外すときは、HDD接続ランプが明滅していない事を確認して、引き抜くだけ。
いっそ、このラックに起動ディスクを取り付けるのも有りかも‥。
XPとWin7を、ハードディスクを差し替えて使い分ける。なんて事も簡単にできそうですね。
後日、やってみました。 →
Windows7マシンにXPをインストール - AHCIドライバ組み込み編
ちなみに、熱の問題は、1時間ほど接続していて40℃程度。
→ Windows7で使える温度監視ソフト
CPUID HWMonitor
温度が上がりすぎるようなら、裏側にヒートシンクでも付けようかと考えてましたが、しばらくはこのまま様子を見てみます。