ここ数ヶ月、かいわれ大根を作り続けている。
みそ汁に入れたり、何かに付け合わせたり、けっこう便利。
しかし、育ててみると、意外と難しい。
本や種の袋に書いてあるように、コップに綿や小石を入れる方法だと、ちゃんと「
育てる」という意識を持って接しないと、すぐに水が腐って、ドブ・カジャー(悪臭)してしまう。
特に夏は、外出して戻ってくると、モワ~っと臭い。
(ちゃんと植物が欲しいだけの水を、こまめに与えてあげられれば、いいのだけど…)
そう、水は動かないと、すぐに腐ってしまうんだ。
で、手を抜くために、僕が目を付けたのは、パーティ用のプラコップ。
これを2つ組み合わせると、丁度いい容器になる。
なぜ、コップを2つ使うかは、後で解ります。
以下、作り方。
■まず、コップを2つ用意。
もったいないけど、一つは下から1cmでカット。もう一つは下から3cmでカット。
組み合わせると、元の形になります。
■コップの下側に、小さな穴を開けていきます。
ドリルでもいいけど、火で炙った1mmくらいの針金を使うと効率的。一度炙ると、連続で3~5つの穴をスポッと開けられる。
■小石や綿、ティッシュ等を敷いて、種を撒きます。
種は水を吸うと数倍に膨れるので、少しまばらな方がいいかも。
■このコップの下に、少量の水を溜める適当な容器を置きます。この容器も、水が流れ出るように、下から1~2mmの所に排水口を開けておきます。これで準備完了。
後は、流しに立つ度に、手ですくった水や、コップの水を下の容器に流し入れます。すると、古い水が流されて、同時にコップの中の水も入れ替わります。
なんで、こんな手の込んだ事をするかというと、できるだけ水流を作りたいから。
新しい水と入れ替え、汚れた水を押し流す事で、腐敗と悪臭を防ごうというわけ。
台所だったら、主婦は一日に3回は行くでしょ?
(できれば、トイレとか、もっと頻繁に行く場所がいいけど、さすがにねー…)
これで、4~5日もすると、カイワレが育ってくるので、写真のように太陽に当てて緑を濃くして成長を止めてから、冷蔵庫に入れておきます。
収穫は、適当なペットボトルとかの上に置いて、上のコップを押し下げると、簡単に根本からカットできます。
これが、コップを2つ使った理由。ちなみに、上側に支えがないと、幼い苗は根本から倒れてしまいます。
★後日、改良版の記事も公開。こちらも参考に!
→
簡単! かいわれ大根の育て方-Ⅱ
▲昔、比較実験のために撮った時短映像。(有意差が無かったため、ボツ)
トトロの森のように、種が必死に、逞しく育っていく様子が見れます。
時短映像の撮り方は、こちらの記事を参考に
→
時短撮影(微速度撮影) トックリ蜂の巣作り
…追記で、ディープな昔話。
西表島の海岸で毎年数ヶ月の長期キャンプ生活をしていた頃の話。
食料の足しに、よく緑豆でモヤシを作っていたけど、時々失敗してた。
まわりの皆は、豆を撒いた砂の上に、大きな石を置いてモヤシを育てていた。
この原始的な方法は、アリや、いろいろ謎の虫が住み着くので、さすがに僕は真似できず、焼きそばの容器を使っていた。
でも、通気性や水の動きが無い人工的な容器は、簡単に失敗する。
とてつもない悪臭発生源と化した豆を(タンパク質系の悪臭)、こっそり遠くまで捨てに行ってたっけ…。