超小型・オービタルサンダーの作り方

IGU

2010年02月22日 20:35



オジサンになると、脳の中のシナプス回路が発達して、記憶の中のいろいろな情報が結びつきやすくなってきます。

これが良い方向に向かうと、仕事のできるナイス・ミドル(古っ!)になるのですが、そうで無い人にもこの機能は働いています。
で、うっかり出てしまうのが、オヤジ・ギャグ…。本人に悪気は無いんです、多分。

僕の場合は、なぜか工作のアイデアが、フッと湧いてきます。
もっとも、くだらない時は、オヤジギャグ並のアイデアだったりしますが…。



と、いうわけで、今回も例によって「思い付いちゃったもんね!」ネタ。
サンダーを小さく、使いやすくしてみます。



まずは、こちらの写真。

これは「オービタルサンダー」という種類のサンダー。

素材の表面を平滑に削ったり、磨いたりする際に使う工具で、塗装前の処理などに活躍してくれます。

便利なオービタルサンダーですが、ある程度以上の面積しか研磨できない点が、最大のネック。

一般的な電動工具の底板のサイズが25cm×10cm程度ですから、実際にペーパーがあたるのはその1.5倍くらいの面積になります。


それより小さな面積を研磨したくても、周囲まで全部削ってしまいます…。

目の粗いペーパーから、徐々に番手を上げて磨いていくのが普通ですから、よけいな部分まで処理する羽目になり、時間もペーパーも手間も、もったいないのです。

そこで思いついたのがこちら。





はい、一目で全てが判っちゃいますね。

底板の下に、さらに小さな底板を取り付ける方法。
工作好きなら、な~んだ。と思うような、簡単なアイデアです。

最初は、ホントに小さなオービタルサンダーを作る予定でした。
2000円程度から買える工具なので、分解して底の振動板をFRPで自作すれば小型化できるなぁと考えていたのです。

でも、もったいないし面倒くさいし(笑)…。と、躊躇(ちゅうちょ)していたら、オヤジギャグのようにフッと思いついてしまいました。


作るのは、とっても簡単。 板きれが一枚あればOKです。


▲左:オービタルサンダーの底板に穴を開け、ビスをねじ込みます。中:底側から見たところ。右:適当に板きれをカットして穴開け。


▲左:板きれに耐水ペーパーを巻き付けます。中:巻き付けたペーパーの取り付け部をカット。右:横から見た取り付け状態。


かくして、とっても手軽に制作できて、ホントに小さな面積を研磨できる、「超小型オービタルサンダー」の完成です!

ビスを2本外せば、元通りになりますし、必要な時だけ取り付けてもOK!

木片は、特に固定しなくても、押し込むだけでしっかり装着できるので、ペーパーがヘタったら、その部分を切り取るのも簡単です。

何日か業務レベルで使用してみましたが、意外と使えちゃいます。
これ、いいかも!


というわけで、今日もギャグのようなアイデア工作のお話しでした。
思いついた瞬間! 楽しかったですよー(笑)。


注意事項:
・実際に使用する際は、振動でビスが緩むので、時々増し締めが必要です。
・表面積が小さい分、研磨面に歪みが生じるので、問題ない部分に使用してください。

関連記事