お仕事用、低温電気コテを作ってみた。  (2015年初工作)

IGU

2015年01月02日 16:04


完成した低温コテ。


今日は2015年の1月2日 ( お正月! )。
年末から、ちょこちょこ細工してた、作業用の低温コテが完成しました。

これまで、2年くらい仕事で使っていた特殊工具の、バージョン2
初期型は昔、チャチャッと簡単に作ったので、もっとかっこ良くしたいと作り替えてみました。



左:机のキズを、溶かした材料で埋めているところ。 / 右:自作の低温電気コテと一般的なガス鏝(コテ)。

普通の人は、いまいち良く分からないと思うけど‥。 
これ、補修屋というお仕事用の特殊工具。

一般的な(その道の)職人は、ガス着火式の鏝(こて)を使うようですが、僕は電源が有る現場での作業が多いので、自作の低温電気ゴテをとても重宝していました。 

コテ先の温度は、だいたい160℃程度でしょうか。 (温度の立ち上がり1分半程度。 放っておいても、温度が上がり過ぎません。)

マニアックな、リアル職人用の工具ですが、仕組みはとても簡単。
なにかの参考に、ざっと作り方を書いておきます。





まずはダイソーの400円はんだゴテを分解。

銅パイプを何種類か用意して、はめ込んで形状を整えます。 




ハンダゴテの先の部分を短くして、銅パイプを差し込んで加工。
先端に1mm厚の銅板を差し込んでカシメ、ロウ付け。 

きれいに磨いてから、ニッケルメッキしておきます。
 ⇒ 自宅で簡単メッキ! めっき工房を使ってみたレビュー




メインとなる発熱用のPTCヒーターは、100円のグルーガンから取り出して利用。
これ、実はなかなか高性能な素材で、いろいろな工作に使えて便利です。

 ⇒ 100円ヒーターで、足用アンカ(ホットボード)を作ってみた!
 ⇒ 全長39mm! 「 世界最小のアイロン 」 の作り方!!

ヒーターは、放熱シリコーンでコテ内に接着。




DAISO・400円ハンダゴテの柄の部分を加工(外周部を切削、研磨)。 

ベークライトの臭気が独特です。  (名前を思い出せなくて、けっこう悩みました 笑)
ちな、別名、フェノール樹脂。

パイロットランプ(2個)のLEDを100ボルト用に設定して、配線。



加工前の400円の電子工作用の電気ゴテと、完成した特殊作業用低温コテ。


性能は、これまで使っていた低温電気コテと、ほぼ同じハズ。
早く、試してみたいところです。
(市販品でも補修用の電気鏝は有りますが、実戦では高温過ぎる気がします‥。)

というわけで、材料費600円程度で、だいたいイメージ通りの実用的な工作ができました。
本年もいろいろ作って行きますので、2015年も「作る人(つくるんちゅ)」ブログを、よろしくお願いします!


1月5日追記
 初仕事の今日、2時間程度、無事に使えました。 
ヒーターを内蔵した部分の持ち手が熱いのと(手前で持てば大丈夫)、熱の伝わりがイマイチなので、第3号を制作予定。

1月7日追記
改良版を制作。

ヒーターをヘッドに組み込んで小型化。
熱の伝わり方が良くなり、持っても熱くなくなりました。


1月26日追記
めっちゃ使いやすいです。 
通電後、1分以内に実用温度まで昇温し、そのまま1時間半放置しても、大丈夫。
量産化して、売ろうかな(笑)。


 

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