てぃーだブログ › 作る人 (つくるんちゅ)日記 › 工作、いろいろ › 色の道(正しい光を求めて) › 電球型・高演色蛍光灯を作っちゃった! (演色評価数Ra=95)



2013年03月31日

電球型・高演色蛍光灯を作っちゃった! (演色評価数Ra=95)

電球型・高演色蛍光灯を作っちゃった! (演色評価数Ra=95)


普段の作業時に持ち歩くのに、電球型の高演色管が欲しいので、作ってみました 。
( 電球型にしては、見た目、ちょっと細長いですが‥ 笑 )


今回のテーマ、 高演色蛍光灯とは、その名の通り、色の映(は)えが良く、美術館などで使われる特殊な灯りです。
価格は一般品とほぼ変わらず、じゃっかん暗いのを除けば、太陽の光とほぼ同じ状態で 「 正しい色 」 を認識・識別できる、プロ向けの蛍光灯!
 ※その詳細は、 ⇒ 記事カテゴリー:「色の道(正しい光を求めて) シリーズ 」 を、ご一読下さい。


‥ただ困ったことに、高演色蛍光灯はナゼか直管タイプばかりで、電球型は、ほとんど見かけ無いんです。


これまで現場では、安いデスクライトに、高演色蛍光灯「三菱 FPL27ANX (5500K) Amazon / 楽天市場 」を取り付けて使ってましたが、かさばるので小型軽量化してみた次第。 


電球型・高演色蛍光灯を作っちゃった! (演色評価数Ra=95)予備実験は、かなり昔に行なっています。
 ⇒ 電球型用インバータで直管蛍光灯をドライブ FPL27編

この時は、32Wの電球型蛍光灯から取り出したインバーターに、FPL27管を取り付けてテスト。
実験の結果、ほぼ、普通のデスクライトと同じ効率が確認できました。


というわけで今回、ネットでFLP管を、カインズホームで32W電球型蛍光灯を買い、工作開始!

以下、写真で。

電球型・高演色蛍光灯を作っちゃった! (演色評価数Ra=95)電球型・高演色蛍光灯を作っちゃった! (演色評価数Ra=95)

まずは電球型蛍光灯を分解。
接合部を少しコジると、カンタンに外れました。 接着されていないようです。

中の配線を切ってバラしてから、蛍光灯固定用の接着剤を、カッターで削って剥がします。


電球型・高演色蛍光灯を作っちゃった! (演色評価数Ra=95)電球型・高演色蛍光灯を作っちゃった! (演色評価数Ra=95)

5ミリのネジがFPL管の碍子(がいし)穴にピッタリだったので、固定に利用しました。
これは位置や角度を決めるためのみで、実際の整形にはボンドを使用。

配線をハンダで取り付け、引き出しておきます。(もっと長めに切れば良かったー)
なお、プラスチックの表面は、ヤスリで荒らすと接着力が高まります。


電球型・高演色蛍光灯を作っちゃった! (演色評価数Ra=95)電球型・高演色蛍光灯を作っちゃった! (演色評価数Ra=95)

今回は、パーツの固定にプロ用のコンクリートボンドを使用。
2種を混ぜると、強力な接着力で固まるタイプ。 (一般的なビル工事、石材施工に使われる品)

マスキングしてから、手袋をして整形していきます。
これ、固まりかけの頃、水で慣らすと、よりキレイに仕上がります。

電球型・高演色蛍光灯を作っちゃった! (演色評価数Ra=95)電球型・高演色蛍光灯を作っちゃった! (演色評価数Ra=95)

ボンドが硬化したら、合体! オリジナルのキメラ蛍光灯、完成です!!

これで、お手軽に、どこでも高演色の光を使って、物の色を正しく認識できます。

色を扱う職人の僕にとって、待望の 「 手軽に使える、正しい光 」 を手に入れる事ができました!


電球型・高演色蛍光灯を作っちゃった! (演色評価数Ra=95)
電球型・高演色蛍光灯を作っちゃった! (演色評価数Ra=95)

電力は実験通り。 消費電流0.46A/102V 電力23W(ワットチェッカー使用)。

しばらくすると蛍光灯部分はかなり熱くなります。(通常のデスクライト並み)
数時間ほどテストして、接合部・インバーター部分とも問題無し。

この状態でも、家庭内なら大丈夫そうですが、現場作業で使うとなると接合部の強度が心配なので、手が開いたらカバーを作る予定。

またレポートします。

 注:一応書いておきますが、高電圧を扱う今回の工作は、危険を伴うため、それなりのスキルが必要です。 ブログに載ってるからと、安易に真似しないようにです。



自作の蛍光灯カバー後日、カバーを作りました。
⇒ ステンレスで電球のプロテクターを作った話
 





同じカテゴリー(工作、いろいろ)の記事



この記事へのコメント
すごい技術力
Posted by 名無し at 2014年10月15日 04:40
物好きなだけですよ!
Posted by IGUIGU at 2014年10月15日 20:25
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

※記事内容に言及無いコメントは、コメントスパムと判断して削除する場合があります。