時が過ぎるのって、早い。
あれだけ、皆が騒いでいた「日食」の話なんて、はるか昔の事のようだ(7/22だから、たった2ヶ月前)。
日食の当日、僕はイケナイと知りつつ、昔の写真の箱からネガフィルムを見つけ出して、その黒い部分をかざして太陽を観察していた。短時間なら、いいっしょ。
(※以下に書くように、ネガは赤外線を通してしまうので、マネをしないように)
最近はデジカメが主流だけど、少し前まで、フィルムで写真を撮影してたんだよなー。
ここでも、時の流れと時代を感じてしまう。
日食から少し経って、僕もこの話題を忘れかけていた頃、別件でネガ・フィルムの事を思い出した。
赤外線撮影に興味を持ったのがその理由。
と言っても、水着が透けるとか、そんな目的では無いです、一応…。
稼働中のパソコン内部を撮影して、熱を持っているパーツが白く写ったりしたら、役に立つし、写真としても面白いのになぁ。と、ふと思ったんだ。
そのためには、赤外線、つまり熱線のみを通すフィルターと、現在の高感度デジカメを組み合わせたら、もしかしてサーモグラフィみたいにならないかな? って、考えてみたわけ。
ネットで調べてみると、写真のネガ・フィルムの黒い部分は、簡易的な赤外線フィルターとして使えるらしい。
今回は実験なので、まずは身近な材料で試す事にした。
ネガを何枚かかざして、長めの露光で撮影してみたけど、期待したようには写らない。
再びネットで調べてみると、残念ながら、このアイデアは無意味! って事がわかった。
感度が高い撮影素子は、カメラ内部の熱を拾ってしまうので、レンズの外の景色の熱までは写せない。
実際のサーモグラフィ・カメラは、液体窒素とかで本体を冷やして、内部ノイズとなる熱源の影響を消しているのだとか…。(なので、かなり高価らしい)
残念。
というわけで、窓から何気に景色を撮影してみたのが以下の写真。
左:デジカメのレンズの前に、ネガの黒い部分を2枚重ねて被せたもの。右:通常。
フォトショップでモノクロ化&トーンをいじってみるとこんな感じ。
ウッド効果とかで、植物が白く写っているのが解る。
赤外線写真 植物で検索
これはこれで、極めてみると面白いかも。
でも、科学って、意外と身近な(っていうか古い「ネガ」みたいな…)ところにも、あったりするんですねー。