2013年06月04日
扇風機(交流モーター)を逆回転させてみた! 移動用、自作塗装ブース作り!!
ホームセンターで買い物していたら、ふとコンパクトな扇風機を発見しました。
なんと、現品限りで、1,280円(名護のサクモト)という、破格の安値(通常1,980円)。
ちょうど、こんな扇風機を探していたので、迷わず衝動買い!
というのも、最近、塗装をする際に飛び散るスプレーのペンキを、何かでキャッチできないか、ずっと考えていたんです。
いわゆる、塗装ブース。
これを、持ち運べるようにしたい! ‥と。
有名どころではタミヤの製品など、市販のブースはいくつか有ります。
‥が、価格帯はだいたい1万円ていど。
例えばPCのケース用ファンなどを流用しても、数千円はかかるし‥。
‥いろいろ考えている時に、この扇風機を見つけたのは、とってもタイムリー。
よし、塗装ブースを買ったつもりで、代金の1万円を自分に投資し、扇風機でブースを自作してみよう!
どんなノウハウが手に入るかな?
まずは実験。
扇風機の裏側にティッシュを張って、粉塵を吸い込めるか?
‥結果は、×でした。
乱気流が発生して、周囲からティッシュがまくれ上がるし、まるで前方に風が出ません。
構造に問題があるようです。
ならば、扇風機を逆回転させて、正面から吸い込む形にしてみよう。
以下、写真で。
▲左:扇風機の裏側。モーターの出っ張りが有るし、左右までスキマが広がっています。 / 右:ドライバーで分解。 羽もマイナスドライバーで外れます。
▲左:モーターを分解。 鉄心をモーター軸のマウントで挟む構造。 / 中:回転子 / 右:コイルのはみ出しが上下で違います。
一応、交流モーターを逆回転させる方法をググってみたのですが、コンデンサー式は配線のつなぎ変えで可能という記事があるのみで、あまり情報は有りません。
調べると、今回の扇風機のACモーターは、隈取磁極型誘導電動機(くま取りコイルモータ)というタイプで、製造時の設計で回転方向が決まっているため、逆回転は不可のタイプでした。
でも、よく見るとコイルの巻かれた鉄心を、回転子の軸受で挟む構造。 って事は、コイル部分を前後反転させれば逆回転しそうです。
実験してみると、ビンゴでした。
▲裏表を入れ替える事で、くまどりコイルの位置が反転しています。
▲左:組み替えた隈取式モーター / 右:ファンも上下を逆に付け替え。
モーターを組立後、扇風機の本体に取り付け。
特に問題なく組み込めました。 配線は取り回しを変えています。
なお、ファンは正回転の向き状態だと、ほとんど風を吸い込みません。
なので、これも前後裏返して取り付けると、今度はバッチリ。
後ろ向きに涼しい風が吹く、少し変わった扇風機となりました。
さっそく、現場にて実験。
今度は換気扇フィルターを用意して、前面に置くと、ビッタリと吸い付いて、風をグングン吸い込んでいるようです。
後ろ側にも風を感じるのですが、まだイマイチ、吹き出しが弱い感じ。
あと考えられるのは、乱気流。 次はコレを抑える工夫が必要なようです。
いやぁ、それにしても‥、 こういう、くだらない工作って、実に楽しいです!
つづく ⇒ 移動用、自作塗装ブース作り その2 (小型扇風機使用)
PS:マニアならご存知の通り、塗装ブースは「圧力形」と呼ばれるシロッコファンを利用した物が主流です。 今回の記事は、作る過程を楽しむもので、最終的には市販品を買うかもです。
PS2:そうそう、安いシロッコファン情報が有ったら、教えてくださいね。
なんと、現品限りで、1,280円(名護のサクモト)という、破格の安値(通常1,980円)。
ちょうど、こんな扇風機を探していたので、迷わず衝動買い!
というのも、最近、塗装をする際に飛び散るスプレーのペンキを、何かでキャッチできないか、ずっと考えていたんです。
いわゆる、塗装ブース。
これを、持ち運べるようにしたい! ‥と。
有名どころではタミヤの製品など、市販のブースはいくつか有ります。
‥が、価格帯はだいたい1万円ていど。
例えばPCのケース用ファンなどを流用しても、数千円はかかるし‥。
‥いろいろ考えている時に、この扇風機を見つけたのは、とってもタイムリー。
よし、塗装ブースを買ったつもりで、代金の1万円を自分に投資し、扇風機でブースを自作してみよう!
どんなノウハウが手に入るかな?
まずは実験。
扇風機の裏側にティッシュを張って、粉塵を吸い込めるか?
‥結果は、×でした。
乱気流が発生して、周囲からティッシュがまくれ上がるし、まるで前方に風が出ません。
構造に問題があるようです。
ならば、扇風機を逆回転させて、正面から吸い込む形にしてみよう。
以下、写真で。
▲左:扇風機の裏側。モーターの出っ張りが有るし、左右までスキマが広がっています。 / 右:ドライバーで分解。 羽もマイナスドライバーで外れます。
▲左:モーターを分解。 鉄心をモーター軸のマウントで挟む構造。 / 中:回転子 / 右:コイルのはみ出しが上下で違います。
一応、交流モーターを逆回転させる方法をググってみたのですが、コンデンサー式は配線のつなぎ変えで可能という記事があるのみで、あまり情報は有りません。
調べると、今回の扇風機のACモーターは、隈取磁極型誘導電動機(くま取りコイルモータ)というタイプで、製造時の設計で回転方向が決まっているため、逆回転は不可のタイプでした。
でも、よく見るとコイルの巻かれた鉄心を、回転子の軸受で挟む構造。 って事は、コイル部分を前後反転させれば逆回転しそうです。
実験してみると、ビンゴでした。
▲裏表を入れ替える事で、くまどりコイルの位置が反転しています。
▲左:組み替えた隈取式モーター / 右:ファンも上下を逆に付け替え。
モーターを組立後、扇風機の本体に取り付け。
特に問題なく組み込めました。 配線は取り回しを変えています。
なお、ファンは正回転の向き状態だと、ほとんど風を吸い込みません。
なので、これも前後裏返して取り付けると、今度はバッチリ。
後ろ向きに涼しい風が吹く、少し変わった扇風機となりました。
さっそく、現場にて実験。
今度は換気扇フィルターを用意して、前面に置くと、ビッタリと吸い付いて、風をグングン吸い込んでいるようです。
後ろ側にも風を感じるのですが、まだイマイチ、吹き出しが弱い感じ。
あと考えられるのは、乱気流。 次はコレを抑える工夫が必要なようです。
いやぁ、それにしても‥、 こういう、くだらない工作って、実に楽しいです!
つづく ⇒ 移動用、自作塗装ブース作り その2 (小型扇風機使用)
PS:マニアならご存知の通り、塗装ブースは「圧力形」と呼ばれるシロッコファンを利用した物が主流です。 今回の記事は、作る過程を楽しむもので、最終的には市販品を買うかもです。
PS2:そうそう、安いシロッコファン情報が有ったら、教えてくださいね。
Posted by IGU at 20:45│Comments(4)
│工作、いろいろ
この記事へのコメント
羽外径より少し大きい筒を作ってケースの中に組み付ける(という説明でわかりますでしょうか)と乱れが収まるかも、です。
Posted by いつも楽しく読ませていただいています at 2013年06月08日 13:53
コメントありがとうございます。
そうそう、まったくその通り! 分かっていますね!!
実はすでに、改良版を製作済みです。 思った以上に、塗装の粒子を吸ってくれるブースが完成しました。
レポートは、近々アップしますね。
そうそう、まったくその通り! 分かっていますね!!
実はすでに、改良版を製作済みです。 思った以上に、塗装の粒子を吸ってくれるブースが完成しました。
レポートは、近々アップしますね。
Posted by IGU at 2013年06月08日 16:04
この扇風機なんという名前のモノかわかりますか?同じモーターが欲しいです!
Posted by taro at 2016年06月20日 14:10
型番は FL-BP9A BOXファン 中国製で、株式会社フィフティが販売しているようです。
Posted by IGU at 2016年06月22日 17:37
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