調色などの作業中、正確な色を判断するために重要な「光」。
いろいろな工作を通じて、その「光」に迫っていくシリーズです。
色の道 正しい「光」を求めて! (その1)
簡単-分光器の作り方(色の道 正しい「光」を求めて! Ⅱ)
撮影用-分光器の作り方(色の道 正しい「光」を求めて! Ⅲ)
高演色蛍光灯(色の道 正しい「光」を求めて! Ⅳ)
電球型用インバーターで直管型蛍光灯を点灯(色の道Ⅴ)
→ 高演色作業灯の作り方(電球型用インバーター使用 色の道Ⅵ)
高演色性の蛍光灯で、見え方はどう違うのか? (色の道Ⅶ)
前回の実験「
電球型用インバーターで直管型蛍光灯を点灯(色の道~ Ⅴ)」を基に、工作用の作業灯を作ってみました。
このブログは、いつも製作工程が長いので、今回は先に完成形を載せちゃいます。
じゃ~ん!! 今日2月11日。 僕の誕生日の工作が、こちらです。
多分みなさん、「ん?」 と思ったハズ。
見たことのない、得体の知れない物体だと思いますが、ある意味でコレ、すごいんですよ。
実は、今まで無かった、どこでも「本当の色」で、物体を見ることが出来る、工作用の作業灯! なんです。
8W高演色蛍光灯(カラースライドの色評価用)と、電球型蛍光灯のインバーター回路を組み合わせ、小型軽量・簡易防水タイプで作ってみました。
以下、製作過程です。
今回の工作の目玉は、ペットボトルの利用にあります。
蛍光灯はガラス管で作られているので、ちょっとした衝撃で破損の心配があります。
作業用のライトとして実用化するには、なんらかの保護(カバー)が必須。
蛍光灯をガードするために購入したアクリルパイプ(径21mm)と、蛍光灯の固定方法をいろいろ考えていて、ふと、目に付いたのがペットボトル!
そして、アクリルパイプを差し込み、樹脂で固定。
こういう工作に、僕はFRP樹脂を使います。
サーフボード用など、高透明で耐候性の良いものがお勧め。
安くて手軽だし、充填・接着等に、毒性の強いエポキシより簡単に扱えます。(完全硬化には2~3日かかります)
反対側の封止にも、同じく樹脂を使用。こちらは硬化したら磨きだしておきます。
■アーム部分
ここまで部品が揃ったら、組み立て開始。
配線と接続端子(
前回を参照)を付けた高演色蛍光灯を、キャップ部に通していきます。
そして、アクリルパイプをねじ込んで固定。ペットボトルのキャップ部が、こんな形に生まれ変わりました。
通した配線は、針金に沿わせてテープを巻いて固定し、ゴム(EVA樹脂)カバーを通しておきましょう。
■クランプ部
これも100均で購入。2個で100円。
意外とバネが強力で、作りもしっかりしています。これなら十分使えそう。
ネジネジ棒は、ビス2本で取り付けました。
■インバーター部
インバーターの固定方法も、意外と悩んだ部分。
結局、適当なキャップの中にインバーターを収め、樹脂で封止しました。
手っ取り早く、絶縁と防水が出来ちゃいます。
キャップはポリプロピレン製だったので、後から外す事も可能です(取れた、とも言う 笑)。
再度取り付ける場合は、両面テープがいいでしょう。
あとは、クランプにインバーターをネジ止めして、配線はタイラップ等で固定しておきます。
と言うわけで、完成!
さっそく、点灯です。
工具箱等に固定して、電源ON。