まるで塗れるメッキ! メッキ調塗料「プラッカ」の塗装実験!!

IGU

2016年04月20日 22:26

面白い塗料を見つけました。

塗るだけでメッキのような輝きが得られる、メッキ調塗料、「プラッカ」という商品です。

写真:「プラッカ」のボトルと、「プラッカ」で塗装した黒アクリル板(下側)。




実は最近、街中でメッキのように輝くボディの車を見かけたんですよ。 
Zだったかな? あまりにビックリしたのと一瞬で、車種は確認してないですが『これが塗装だったら、もうメッキ要らないじゃん!』そー思ったのを覚えています。


で、ネットでいろいろ調べてたどり着いたのが「プラッカ」という表題の塗料。
なんでも最近の新車の塗装に使われているメッキ塗装の補修用に売られている商品のようです。
(色番号:009コスモシルバーベース)

← 写真:過去に試したメッキ調塗料の数々。

さっそく取り寄せて実験してみました。
お仕事でも、時々メッキの補修を頼まれるので、興味津々。(普段はメッキ工房を使用しています)


この塗料、肝心なのは下地作り。 よく、塗装は下地が8割と言われますが、これは9割かも‥。 そのぐらい神経を使わないと、キレイに仕上がりません。(と言いつつ実験なので適当ですが 笑)

まずは素材を徹底研磨して、グレーの塗料を塗布。 それを3000番くらいまで磨き上げて2液ウレタンでテラテラ光沢にクリア塗装。 僕は4~5倍に薄めた「シャバシャバクリアー(造語)」を使ってツヤを出しています(自己流、調合は企業秘密)。

乾燥には干し芋作り醤油作り切り干し大根作りでも活躍した浴室乾燥機を利用。

間欠で、60度~50度程度&低湿度の温風が吹き出し、塗料の乾燥にも適しています。 (今回はそれぞれ4時間乾燥)


完全乾燥させたら、「プラッカ」を薄めずにそのままガン塗装。
乾燥するにつれ、メッキの輝きが出てきます。

この塗料で特筆なのは、上からウレタン2液塗料が乗せられる点。
例えばバイクのガソリンタンクなんかにも塗れてメッキ調に出来るって事です。
(普通はアルミタンクに換装するか、塗装を落として研磨しクリア塗装するか‥)


詳細な作業工程やコツは販売元のサイトで確認できます(動画も有り)。
⇒ プラッカ/塗装でメッキができる/塗装機器と塗料販売の玄人本舗

注意点をひとつ上げると、下地のクリアを完全乾燥させること。 下にもシンナーが残ってたらユックリ乾燥して粒子が揃うかな? と実験したら、見事にグレーに曇りました‥。
(そんなこんなを実験するのも、後々役立つノウハウになります)

メッキ塗料「プラッカ」、300ccで24,840円(2016 4/20現在)と超高価なのと、保存が半年程度という欠点は有りますか、とても面白い塗料です。

バイクのプラモデルのフロントフォークや、旧車のメッキバンパー、‥その他いろいろな工作に使えそうだし、僕の仕事にも活かせそう。

興味が有る方は、ぜひ取り寄せて実験してみて下さい。 ワクワクですよ!


右のステンレス磨き仕上げのコップより、左の塗装の方が輝いてます。 もうメッキと同等と言って良いのでは!?




170108追記
メッキ塗料を長期保存するため、撹拌用マグネチックスターラーの記事を書きました。
⇒ 撹拌機の自作方法! (マグネチックスターラーの作り方)

 

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