100均のダイソーで買ってきた商品を分解して取り出したヒーターで、ちょっとした暖房グッズを作ってみました。
使用した素材は、グルーガン(ホットボンド)。
題して、100円ホットボード!
グルーガンに内蔵されているヒーター。
工作素材として、なかなか使い勝手が良く、僕は何度か利用しています。
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全長39mm! 「 世界最小のアイロン 」 の作り方!!
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お仕事用、低温コテを作ってみた。 (2015年初工作)
発熱体は
PCTヒーターで、定格は100V - 10W 165℃。
電源投入時は50Wほど電力が流れますが、定格の165℃に達すると、7Wの電力で待機状態。
グルースティックを装着して実際に使用すると、10W~程度の電力。
温度によって内部抵抗が変化する、賢いヒーター。
コレを使って、冬の、冷たい足を温める、オリジナル・ホットボードを作ってみました。
取り付け方法、必要個数‥
準備したのは、ホームセンターの端材コーナーで売ってた2ミリ厚のアルミ板ボード(200円)。 それと、グルーガン、他。
ヒーターの取り付け方法については、かなり悩みました。
熱伝導性が良く、加工しやすい素材は無いか?
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左:直角曲げに失敗した銅板。 / 中:スペーサー用のアルミ板を、同じサイズにカット。 / 右:放熱シリコーンを塗布。
0.5mm厚の銅板を買って来て、火で炙ってから曲げてみたけど、うまく行きません。
結局、アルミ板をいくつか切って、積み重ねて高さを合せました。
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アルミ板の切り方
※グルーガンのヒーターのサイズ。 幅6mm × 高さ3mm × 長さ20mm。
それらに「固まる放熱シリコーン」を塗りたくって、2mmのネジで、アルミのボードに取り付け。
何個、ヒーターを付けたら良いかも判らないので、最初は適当に、10W×2個に設定しました。
熱い!? 温度の調整について
さっそく、仮組みしたボードに、足を乗せてみます。
が、熱い!!
端っこの方は丁度いい温度だけど、内側に近づくにしたがって熱くなります。
ふと、ワットチェッカーで電力を測ってみると、40W超え。
市販のアンカが20W程度ですから、これは行き過ぎです。
考察を書くと、PTCヒーターは165℃まで昇温したいものの、アルミで放熱されているため、温度が上がりません。(放熱と発熱が釣り合った状態)
そのため、内部抵抗が低いまま、一個あたり20Wの電力が流れている状況のようです。
流れる電気が半分になれば、10Wになるかな?
そう思って、片側に耐圧整流ダイオードを入れて実験してみましたが、トータルでは相変わらず40W。
このヒーターは、頑固者のようですw。 (注:温度が釣り合うまで、電気が流れます)
スイッチの取り付け
実験を繰り返し、僕の住む
冲縄地方では(室内気温15~20℃)、
ヒーター1個で調度良い事が判りました。
ちなみに、端材アルミ板のサイズは、24センチ×36センチ×2ミリです。
次に考えたのは、スイッチの取り付け方。
理想としては、足を載せるとヒーターが入り、足をどけると電源が切れるのがベスト。
部屋を見渡すと、使っていない100均マウスが有りましたw。
中のタクトスイッチが、ちょうど良さそう!
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左:分解したマウス。 タクトスイッチ×3、赤LED、配線各色1mを入手。 / 中:マウスを利用したフットスイッチ。 / 右:100Vで光るLED回路。
注:電子部品は、使用電源の2倍の耐圧を持つパーツを使うのが基本です。
今回は、あくまで実験と、ご理解下さいね。
スイッチボタンを床側に向けると、ゴミを拾うので、あえて上を向けて取り付けます。
基板を活かして配線を済ませ、プラ版で本体ボードに固定。
ついでに、マウスに付いていた赤LEDを使って、100V用の通電ランプをセットします。
これで、通電状態が一目で判ります。
その他、いろいろ調整して、足を乗せてオンオフできるスイッチが完成しました。
なお、裏側には8mm厚の発泡スチレンボードを貼り付けて有ります。
ぬっくぬく!
というわけで、冷たい足がすぐに暖かくなる、ホットボードの完成です!
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写真:ボードの裏側の写真。 両端に突起を付け、足を乗せると本体がたわんでスイッチが入る設定。
足が冷たい時は本体の内側に、温まってきたら外側に足を滑らすと、いつでも快適に温かいという‥。 意外と、かなり実用的なヒーターが完成しました。
今回は端材パーツや、部屋にあったジャンクを使ったので、材料費は数百円程度。
新品パーツを使うと、1,500円~くらい。
たとえば‥。
てぃーだのレンタルBOXとかに「ホットボード自作キット」なんて出品したら、欲しい人は、いるかな? 足だけじゃなく、猫や爬虫類にも、使えそう!
この便利さを、誰かに伝えたい!
ふと、そんな事を考えちゃいます。
いや、そのくらい本当に、快適なんだってば!!
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完成写真!
いや~、それにしても。 今回もほんっと、バカバカしいですね(笑)。
◆こちらも参考に!
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なんと100円! 電気ストーブ!!
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これも100円! 電気オーブン
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改造! 臭くならない、電気カーペット! その1
⇒
改造! 臭くならない、電気カーペット! その2
2014年、3月10日追記
今回のホットボード、今年の冬中、いつも足元がぬくぬくで、ずっと便利に愛用してました。
数ヶ月の使用に耐える、かなり満足度・完成度が高い工作です。
2015年、3月7日追記
3冬目。 今年も大活躍! もう手放せないですw。