2009年09月04日
色の道 大理石ランプの復元修理
石を直せる噂が伝わって、大手の石材会社から依頼を受けた。
一緒にやっている親方が営業に強く、県内ではNHKや県立美術館等も施工実績があり、あちこちから面白い仕事を取ってくる。(親方は元、上場企業の営業マン)

かなりの欠損箇所があり、普通の人が見たら、まず直らないと思うはず。
が、ランプのオーナーには思い入れがあるので、どうにかならないか石材会社に相談した所、すぐに親方に連絡が来た、というわけ。
こういった営業力が無ければ、どんなに技術があっても、沖縄で仕事を取ることは難しいと思う。
ただ、今後はWEBでの展開も予定しているので、そちらも楽しみだ(僕の本業だし)。

作業の方は、いつもと同じ。
専用の補修剤をベースに、ひたすら調合して同じ色を作りだし、充填して磨く事の繰り返し。
完全に同じ色を再現しないと、境目の部分で判ってしまう。
いい加減なようでいて、違いを見いだす時の人間の目は、意外に正確だ。

石材専用の特殊なコーティング剤で表面を仕上げて、約、4日ほどで完成。

▲完成、組み立て後。光の状態が違うので、色が変わって見えているけど、実際はほぼ、最初と同じ。
追記:僕と同じ技術を持った職人は、日本各地にいて、お互いに連絡を取り合っています。(キハラシステム)お問い合わせ頂ければ、近くの会社をご紹介します。
Posted by IGU at 20:22│Comments(2)
│工事現場 関連
この記事へのコメント
あ。すごい!
修復のあとがほとんど分からない(@@;
ここまで出来るんですね。
何か大切なものを壊してしまった時は
IGU様に依頼しようっと。
修復のあとがほとんど分からない(@@;
ここまで出来るんですね。
何か大切なものを壊してしまった時は
IGU様に依頼しようっと。
Posted by なかの町子
at 2009年09月04日 20:51

時間があれば、復元のクオリティは高くなります。
でも、普段は限られた時間でどこまで直せるかが勝負。
>> 何か大切なものを壊してしまった時は
いいですよー。普段も、けっこう便利屋さんをしています。
でも、普段は限られた時間でどこまで直せるかが勝負。
>> 何か大切なものを壊してしまった時は
いいですよー。普段も、けっこう便利屋さんをしています。
Posted by IGU
at 2009年09月05日 21:15

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