ちょっとした、オリジナルの自作パーツの錆止めをしたくて、めっき工房を導入してみました。
これ、自宅でカンタンにメッキができる、面白い商品です。
今回、購入したのは、金、銀、ニッケルのメッキが行えるセットです。
⇒
Amazon メッキ工房(徳用セット) MG-602
メッキ対象の自作パーツは、
仕事で使う、作業道具の試作モデル。
銅板と銅パイプ、そしてヒーターを組み合わせて作っています。
この、銅という素材は、よく熱を伝える金属だけど、すぐにサビて黒ずんでしまうのが難点。
今年の1月に作ったヒートパイプも、古い10円玉のように、茶色くなっちゃったし‥。
▲
左:作った当時のヒートパイプ。 右:現在‥。 左側半分は磨き直してます。
さて、めっき工房の説明書を見ると、工程は以下の通り
1,よく磨く
2,電気脱脂
3,めっき
中でも、一番大事なのが、1の『よく磨く』という工程。
ここで、しっかり磨けるかどうかで、仕上がりのツヤが決まります。
めっきは、表面に別な金属の膜を作るだけで、メッキをしたからと言って、それだけで、ひかり輝くワケでは無いようです。
ざっと、銅の表面を耐水ペーパー1000番まで磨き上げたら、両頭グラインダーで、バフがけします。
100均の青棒(研磨剤)を付けて磨けば、ほんの数分の作業。
人力だと、けっこう大変です。
よく磨けたら、次に脱脂洗浄。
磨きカス等を落とし、アセトン(シンナー)で拭いたら、めっき工房のペン先に洗浄剤を付けて、電気的に汚れを落としていきます。
ひと通り、全面を洗浄し終わったら、めっき用の電極を準備。
濡れたままの部品に、めっき液を付けながら、ペン先のフェルトで擦っていきます。
▲めっき工房のペンで、金属を撫でると、そこがメッキされて行きます。
まるでマジックインキを塗っているかのような感覚だけど、これは正真正銘の、めっき加工!
9ボルトの電池から電気を流し、薬剤に溶け込んだ金属が部品の表面に定着して行きます。
ちなみに今回は、ニッケルめっき用の液剤を使用。
クロムメッキと比べると、ちょっと黒っぽい輝きです。
⇒
ミラーツールの工具は、ハードクロームメッキっぽいです。 比べると、かなり色が違います。
もちろん、同じような手順で銀メッキや金メッキもできるけど、今回は工具なので、ニッケルで止めておきます。
いや、それにしても嬉しいな!
光物大好きな僕にとって、メッキの輝きは、前から羨望の的だったんですよ。
今後、いろいろな素材をメッキしてみる予定。
また報告しますね。
▲
作業途中、写真を撮ってみました。 左側の小さな部品は、メッキ前の状態です。
▲
完成したメッキパーツ。