最近は使い捨ての代名詞のような100円均一の傘。
ホネが折れた時点で、使えなくなってしまいますが、修理すればまだまだ役だってくれます。
今回はだいぶ前に壊れた折り畳み傘を直してみました。
傘を買ったのは、確か100円ショップ「キャン★ドゥ」(沖縄)。
最近、100均では折り畳み傘を見かけなくなったので、貴重な一本です。
「傘修理セット」は、
100円ショップ ドームの通販を利用しました。
(過去記事 →
沖縄の100均ショップ)
補修キットの内容
100円ショップ ドームのキットの内容は、写真の通り。
幅は大小2サイズ。形状は5種類入ってました。他に、針金が20センチほど。
沖縄では見かけませんが、ホームセンターによっては、黒色メッキタイプもあるようです。
修理のコツ
ここからは写真で解説していきます。
使った道具は、上記の「傘修理キット」の中の金具一個と、ラジオペンチ、普通のペンチ。
ペンチは一本でも何とかなりますが、2本あると便利です。
左はホネの折れた箇所。痛そうです。
かわいそうなので、まずは汚れをキレイに拭いてあげます。(ウソ、写真写りが悪いから)
次に、断面の歪みを取っていきます。広がった「U字」を元通りにして、ホネの捻れもできるだけまっすぐにしておきます。
今回の補修箇所には、「傘修理セット」の中から、大きい方の8本足の部品の形状がピッタリでした。(四ツ爪・大)
ここで、しっかり位置関係を確認しておきます。
テンションが掛かって作業しにくい場合は、傘の布とホネを繋いでいる糸を切ってしまった方が、作業が早いでしょう。
補修開始!
と、いきなりですが、最初の一歩の部分にコツがあります。
部品の形状を見ていて気が付いたのですが、こういう変な形をしている場合、何か意味があるハズなのです。
…日本人は
変態 直して使う優れた文化があるので、これは昔からの職人が考えた、ベストな形状が継承されているに違いありません。
そう、まずは外側の小さい爪で位置を決めてから、内側の広い爪でしっかりと固定する。そう考えると、部品の形の持つ意味が、しっくり来ます!
で、まずは折れた一方のホネに金具を取り付け、外側を固定。おっ、しっかり位置が決まりました。
次に、内側をペンチで確実に折り曲げて圧着。
次に、もう一方のホネと位置を合わせ、ラジオペンチで位置を決めながら、金具の外側の爪を止めます。
位置がずれないように注意しながら、内側の爪を曲げて、しっかり固定したら、完成。
ここの工程はペンチが入り難く、少しやっかいでした。でも、そのままで、何とか作業終了。
場所によっては、傘を分解した方が良いでしょう。
傘の修理、完成!
左の写真が、補修後のもの。右は折りたたんだ状態です。
金具の強度がどの程度か判らなかったので、しっかり修理できるか不安に思っていたのですが、ほぼ完全に元通りの状態です。
最初は、ハンダ付け等で補強する事も考えていたのですが、これなら必要無さそう。
意外と簡単に、しかもほぼ完璧に、100円の傘の修理に成功です。
傘の仕組みは、高い傘でも、だいたい同じです。(最近はカーボンなどもありますが…)
「ワザ」を一度覚えてしまえば、お気に入りの傘をずーっと使う事ができますね。
← 参考までに、パッケージの裏側の説明文の写真を載せておきます。