工作をする上で、金属という素材はとても魅力的だ。
が、比較的柔らかいと言われるアルミでさえ、人間にとっては頑丈で、そうそう気軽には扱えないのも事実。
前回、
ベンダーマシンでアルミ板の曲げ方を書いたけど、その前に「切る」という行程があった。
金鋸でせっせと切って行くのも手だけど、厚さ2mmくらいまでのアルミ板なら、実はカッターを使って、簡単に切ることができる。(銅板も、1mm程度までなら可能。→
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用意するのは、大判のカッターと滑りにくい定規(僕は裏にコルクが貼ってある100均の定規を愛用)、それとカッター用の下敷き。あとはヤスリくらいかな。
最初に寸法出し。定規で測りながら、カッターの先端で数カ所に深めの傷を付ける。
ちなみに、カッターを使う場合、ほとんど切りしろの事は考えなくて大丈夫。(金鋸とかだと、2mmくらい見ておく必要あり)
机を傷付けないよう、下敷きの上にアルミ板を置いて、さっき付けた傷にカッターの刃を垂直に置いたまま、定規を当てて一方の位置を決める。
他の傷にもカッターを置いてみて、位置が正しいと思ったら、最初の一太刀。
カッターの刃を垂直に当てながら、端から端まで、軽めの力でゆっくりと切り込みを入れる。
2回目はもっと強く当てながら、レールを作る気持ちでさらに切り込む。だいたい2~3回切ると、ミゾが深くなって、カッターの刃が脱線しにくくなるので、後は力一杯切って大丈夫。だいたい5~6回を目安に。
次に反対側。位置がズレないよう、カッターで今切ったミゾを反対側まで伸ばす。(写真参照)
反対側も同じように4~6回切り込みを入れたら、後は手でゆっくりと曲げていく。
曲がったら、反対側に曲げ直す。これを繰り返すことで、折れ目に金属疲労を起こさせて割る感じ。材質にもよるけど、10回程度でぽろんと取れるハズだ。
この時、できるだけ少ない角度しか曲げないのがコツ。ほんの5~10度くらいでいい。
一方の板の長さが短い場合は、写真のようにバイスを使うのが無難。板が長い場合は、手でも大丈夫。
切り幅が長い場合も、バイス等で少しずつ曲げていくか、何かで挟んで歪まないようにする必要がある。
切った板には、端の部分に少しバリ(めくれて盛り上がった部分)があるので、ヤスリで整形して完成。
昔、カッターで簡単に切れる事を知らなかった頃は、ベランダやその辺の空き地で鋸でアルミ板を切っていたけど(騒音対策。今でも木材はそうしている…)、この方法を知ってからは夜中でも工作できて便利!
ちなみに、写真はエアーカッター。
アジトのコンテナに窓を付けるため、鉄を切る方法を探していた中で見つけた商品。ハサミのお化けみたいなもんで、1.6mm厚までの鉄やアルミが切れるという。
ヤフオクにて2,980円。…格安なので、ほんとに使えるのか、ちょっと不安。
追記:こちらも参考に!
⇒
鉄板の切り方! (2mm厚 コンテナ躯体)
⇒
作ってみなきゃ、わからない!! (アルミ板カット機)