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2009年02月03日

コーキングのコツ_その1「ならしバッカーの作成」

コーキングの仕事があるんだけど、できる?

何気なく聞かれたので、たぶん、と答えたのが最初。

それ以来、僕は時々コーキング職人と化して、現場に出没している。
将来の家造りのために、知り合いの親方に頼んで、建設現場のいろんな職種にチャレンジしているんだ。

僕がこれまでにこなしたコーキングの距離は、3000mくらい。なので、本職に比べるとまだまだ。だけど、兼業以上のレベルでは仕上げられる。(かな?)
で、痛感したのが、道具のチョイス。

今回、特製ヘラ「ならしバッカー」の自作をしたので、そのレポート。


→  ●コーキングのコツ_その1「ならしバッカーの作成」
   ●コーキングのコツ_その2「道具編」
   ●コーキングのコツ_その3「施工編」


コーキングのコツ_その1「ならしバッカーの作成」

コーキングは、防水などを目的に、目地(建物のつなぎ目)部分にコーキング剤を充填していく作業。外壁はもちろん、ガラスや浴室など、いろんな箇所に必要とされる仕事だ。
見た目をきれいに仕上げるために、コーキング剤を充填したあと、へらで表面をならしていく工程がある。


最初に使ったのは、プラスチックのヘラ。ホームセンターで売ってる白いポリプロピレン製5本セット。でもこれ、使っていると、だんだん削れて先がギザギザになってしまう。
すると、ならした面にもギザギザが付いてしまう。これはまずい。

次に金属のヘラをしばらく使った。これなら削れないけど、場所に合わせて角度や形の違うものをいくつも使う必要がある。それと、対象物の面が荒れていると、その凹凸でヘラが振動して、表面にびびり模様がついてしまう。


コーキングのコツ_その1「ならしバッカーの作成」ある時、職人に教えて貰ったのが、ゴムのような弾力性のあるヘラ。

これが優れもので、押す力によって変形するので、いろんな場所で使えるし、表面の凹凸にあまり影響されない。
聞くと沖縄では売ってないので、内地から取り寄せた特別なゴムで作ったそうだ。

ネットで探すと、「ならしバッカー」という道具のようだ。
2重になったゴムシートが単体で売っていて、自分で切って使う仕様。意外と高い。

でも、簡単に作れそうな気がする。それも、身近な材料で。

コーキングのコツ_その1「ならしバッカーの作成」

例によって、100円均一でチェック。

あのさわり心地は、覚えがある。代用品は、すぐに見つかった。

●ベースのゴム
 床に敷く組み合わせ式マットが同じ感触。材質はEVA樹脂。柔らかくて弾力性のある素材だ。

●表面のゴム
 はんこを押すときの下敷きのゴムが使えそう。材質はエストラマー。合成ゴムの一種。
 ※注:あくまで代用品です。本物は表面がカサカサ・スベスベしてました(ウレタン・ゴム?)。

コーキングのコツ_その1「ならしバッカーの作成」
コーキングのコツ_その1「ならしバッカーの作成」■材料一式
 ・床マット
 ・はんこマット(できる限り薄い商品)
 ・瞬間接着剤
 ・木べら(とって用)

■制作開始
コーキングのコツ_その1「ならしバッカーの作成」 コーキングのコツ_その1「ならしバッカーの作成」 コーキングのコツ_その1「ならしバッカーの作成」
△左:表面をヤスリで荒らす    △中:瞬間接着剤を多めに塗る  △右:家具等でプレス

コーキングのコツ_その1「ならしバッカーの作成」 コーキングのコツ_その1「ならしバッカーの作成」コーキングのコツ_その1「ならしバッカーの作成」
△左:表面の膜は接着剤で落とす △木べらに接着したところ     △グラインダーで成型

※マットの表面のビニールは、瞬間接着剤を塗って段ボールと貼り合わせておくと、簡単に剥がせる。
これをやっておかないと、木べらにくっつけられない。

コーキングのコツ_その1「ならしバッカーの作成」
△完成写真。左が本物。右が自作。後から、追加でいくつかサイズを作った。

コーキングのコツ_その1「ならしバッカーの作成」
この代用品なら、200円で4個作れる。
若干、材質が堅いけど、先端の角度を調整することで、多少の微調整は可能だ。

使ってみた感触は、かなりいい。
ほとんど手を汚さずに済むし、作業スピードが格段にアップした。

次回は、これを使った作業の様子など。

→  ●コーキングのコツ_その1「ならしバッカーの作成」
   ●コーキングのコツ_その2「道具編」
   ●コーキングのコツ_その3「施工編」





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